以前「テキストメールをやめてHTMLメールを使いましょう」という記事を書きましたが、早速友人より辛口のコメントを頂戴しました。
「テキストメールを使わない理由はわかったけど、一般消費者にとってもHTMLメールの方が嬉しいっていうのは、さすがにポジショントークじゃねーの!?」と。
きっと、口には出さなくてもみんな少なからず思ってるだろうな〜、と考えながらそのブログを書いてたので、ちょっとニヤニヤしながら聞いてました。
もちろん、立場的にHTMLを推進したいという気持ちがないといえば嘘になりますが、決してポジショントークとして書いたわけではありません。
ただし、HTMLメールだったら何でも嬉しいというわけでもなく、あくまでも「自分にとって興味が持てるもの」という大前提が付きます。
ダメダメなメールが幅を利かせる日本
残念ながら、日本のメールマーケティング、とりわけB2Cの分野においては、ダメすぎるHTMLメールが横行しているのも事実です。
テキストメールだけでもダメダメなのですが、HTMLにしたからといって安心できるわけではありません。
実際のところ、HTMLメールの中にもかなり多くのダメ事例が見受けられます(以前のブログを未読の方はぜひお読みください)。
中の人からキッ! と睨まれるのを覚悟の上で書くと、楽◯やヤフ◯ショッピングから来るメールは「イケてないHTMLメールのお手本」みたいなものです。インタラクティブかつ即時性のあるメディアなのに、新聞の折り込みチラシと勘違いしているかのように、アレもコレも! と押し込んでいます。
チラシならそれでもいいでしょう。チラシを隅々まで見る楽しさも確かにあります。紙面の限界があるので、目一杯詰め込むのもわかります。実際に「安い」というブランドイメージを伝える上でも有効な手法です。
でも、メールはチラシじゃないんです。
メールを読んで今日の買い物を考える人はあまりいないでしょうし、よっぽど好きなブランドでもなければメールを隅々まで読むことはありません。
結局、こうしたメールは「カラフルだけど、結局何の商品だったっけ?」「何がいいたいのかよくわからない」という印象のまま、閉じられてしまいます。
私が常々「開封率だけ見てたら騙されるよ〜」と言っているのには、こういう事情があります(それについてはまた別の機会に)。
メールの効果を高めるTips
メールはチラシとは目的が違う以上、コミュニケーションのあり方も違います。
なので、最低限でも以下の点に注意して配信するようにしましょう!
特定の商品の存在を宣伝したいのか? キャンペーンについて伝えたいのか?
そのメールの目的が決まったら、それを達成することに集中しましょう。
大事なのは目的ですから、手段と目的を履き違えないように意識し続ける必要があります。そうしないと、作り手も人間ですから、徐々に「あれもこれも」という雑音が混ざり始めてしまいます。
・余計なものは徹底的に排除する
目的が明確になったら、それとは関係ないものは全部切り捨てる!
もしかすると、ここが最も難しい部分かもしれません。
ルールは簡単です。すべてのものは「不要である」という大前提に立ち、「どうしてもこれがないと目的が達成できない!」ものだけを残す。「なくてもよい」というものは、ためらいなく削除!
・コール・トゥ・アクションを1つだけ含める
コール・トゥ・アクション(Call To Action、CTA)とは、そのメールを読んだ結果「起こしてほしい行動」です。
続きを読んでほしいならそのためのボタンを、リンクをクリックしてほしいならそのリンクを、SNSで共有してほしいならその情報を、たった1つ、目立つように含めてください。
他のものに目移りしないよう、それ以外のリンクやボタンは一切含めないようにします。
たったこれだけでも、確実にメールがパワーアップしますよ!
執筆者プロフィール
- 株式会社ルシダスの代表にしてマーケティングロックスターを自認しており、経営とマーケターの二足のわらじでお客様の課題解決に邁進する…[続きを読む]
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