マーケターはマーケターでも、マーケティング「ロックスター」を自認する株式会社ルシダスの池上です!
日本ではまだまだ「キャリアとして目指してマーケターになった」という人は欧米に比べて少数。大企業なら営業畑を経由して人事異動でマーケティング部門に配属されたり、あるいはウェブ担当がきっかけでデジタルマーケティングの担当も兼務したところからスタートした、なんていう人も少なくありません。
かく言う私も、IT系エンジニアとしてたまたまデジタルマーケティング系のコンサルティング会社に転職したのをきっかけに、「下流の開発じゃなくて上流のマーケコンサルの方が得意じゃね!?」と思い込み(え!?w)キャリアチェンジした1人です。
でも、そんなマーケターもなぜか日本では会社の花形である「営業」や「開発」などに比べると、出世街道から少しズレたところにいると思われることもありますし、もしかしたらあなたもそんなキャリアに悩んだ経験があるかもしれません。
しかーし! そんなことはナンセンス!
実は、マーケターはさまざまなキャリアの入り口になるポテンシャルもあるのです。何せ、俯瞰的にお客様を認識し、営業よりも幅広い層に向けてコミュニケーションを取るためのノウハウや試行錯誤を繰り返してきているわけですから、当然と言えば当然です。
では、具体的にどんなキャリアがあるのでしょうか?
マーケターの次のキャリアはこれだ!
1.製品開発
マーケティング、とりわけデジタルマーケティングに関わる人の大部分は「すでにある製品」、ないしは「まもなく開発が終わり市場に出ることになる製品」を世に知らしめ売ることを使命としています。そこから、「買ってくれそうな顧客像」を理解しコミュニケーションを取るわけですが、逆説的には「顧客がどんな製品だったら欲しがるか?」を考えることだってこの延長線上にあります。
それは直接的に新製品の開発コンセプトにも関わる重要なインサイトなんです。
2.営業
マーケティング活動は極論を言うと、営業と同じ「製品を売る」ことを目的としています。
時系列的には営業よりも長期間の接触を必要とし、より広範囲の顧客を対象にしなければいけないという以外は「興味を持ってもらえる話の題材」や、「どうしたら購入を検討してもらえるか?」などを日頃から考えているはずです。顧客のことを考えてコミュニケーションを取るのは同じなので、直接対話をするのが得意! という人ならそのまま優秀な営業パーソンへと変貌する可能性もあります。(もちろん、その逆もしかりです。)
3.広報
そもそも広報がマーケティングと同じ広告宣伝部などに所属する会社もありますが、厳密には広報とマーケティングは少し毛色の異なるお仕事です。しかし、対外的にコミュニケーションを取り、特定の印象を前面に出してターゲットに接触して何かしらの情報を認知していただくという意味では、対象や目的が違うだけで物事の考え方は基本的には似通っています。
実際の日々の業務の見た目はかなり違っているような仕事でも、その水面下で必要とされる経験や考え方が実はよく似ている例だと思います。
4.CMO(取締役)
CMO(Chief Marketing Officer)、つまりマーケティング担当取締役というのももちろんキャリアパスとしてありえます。
「え、同じマーケティングじゃん!」と思われるかもしれません。たしかにそうなのですが、今お勤めの会社のCMOに限らず、転職をしながら「マーケティングのプロ」として経営に関わっていくチャンスも含まれます。
マーケターとして確固たる顧客心理を理解してコミュニケーションを取れる能力に加え、会社という組織とビジネスを俯瞰的に見て課題解決や目標達成を意識できるようになれば、会社組織の重要なポジションで舵取りをする立場も目指せます。
5.起業家(社長)
そして何と言っても、組織のトップである社長も、多くのマーケターが思っている以上に現実的なキャリアパスなのです!
私自身も、マーケターの延長として自らのビジネスを立ち上げましたが、それができたのも「市場ニーズ」を理解し「顧客像」を認識し、「売り方」を長期的な戦略として立てて計画的に事業を作れたからです。そして、実は私の周りにはマーケターやマーケティング部門を出身母体に、起業家としてさまざまなビジネスを立ち上げてきた人たちがいます。
マーケターから起業家になるのは、実はレアケースではない、というのは意外かもしれませんが、先見の明をもって事業を見通す力がマーケティングにはあると考えれば、当然のことなのかもしれません。
長期的な視点でキャリア構築を
いかがでしたか? イメージしてたとおりでしたか? それとも、意外でしたか?
自らのマーケターとしてのキャリア構築のヒントにもなりますし、進みたいキャリアを踏まえてさらにマーケターとして必要なスキルや経験が何かを考えたり、これを機に転職を意識するきっかけにもなるかもしれませんね。
「いやあ、でも、今私が会社を抜けてしまうと困ったことになっちゃうんだよなぁ……」というあなた、マーケティング業務はアウトソーシングできる部分もありますから、一度ルシダスに相談するのも手ですよ!
執筆者プロフィール
- 株式会社ルシダスの代表にしてマーケティングロックスターを自認しており、経営とマーケターの二足のわらじでお客様の課題解決に邁進する…[続きを読む]
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