マーケ施策の実行スピードを上げるには

「先週の課内ミーティングで承認したあの施策、そういえば進捗報告がない……。もしかして、まだ始まってもいない？」

部下の仕事のスピードが遅いと、愚痴も言いたくなりますよね。

私自身、5回の転職経験を経て、ルシダスでさまざまなクライアントの支援をしてきました。そんな経験をもとに、マーケ施策を回すスピードが遅い原因と、その解決方法を考えてみました。

1. 複雑な承認フローをうまく乗り越える

マーケ施策はマーケ部門内の承認だけで進めたいところ。しかし、毎回部外の承認が必要だったりすると当然遅くなります。

会社の文化や習慣、スピード感をすぐに変えるのは難しいですが、だからと言って勝手に進めてしまうと「そんなの聞いてない！」と怒り出す人がいるかもしれないので要注意です。

もし承認フローがネックになっているなら、事前に根回しをしておくのもよいでしょう。あらかじめ話が通っていれば承認もスムーズになる場合もあります。

また、他部署から思いがけないフィードバックやクレームがくることもありますが、全てを聞き入れる必要はありません。重要ではない意見に引きずられて施策開始が遅れても、コメントをした人が責任をとってくれるわけではないですからね。不安な場合は企画者や上長など決定権がある人に相談してみましょう。

2. 完璧じゃなくても始める

「完璧主義者はマーケティングに向いてない」というのが私の持論です。完璧にしようと思ったら、いくら時間があっても足りません。スピードも同じぐらい重要なので、準備を完璧にしようとすると不必要にスタートが遅れてしまいます。

例えば、あるイベントの集客から参加後のフォローまでのメール施策を任されたとします。メール配信のおおまかなスケジュールと概要は事前に決めておいたほうがよいですが、フォローメールの文面まで先に作っておく必要はないですよね？ 時間をかけて準備万端にしても変更が生じることもあります。

準備がある程度できたら始める、やりながら考える、でOKな場合もあるのでそのように部下に伝えるとよいでしょう。上司が完璧主義だと部下は萎縮して能動的に動けなくなってしまうこともあります。上司はこのくらいのスタンスでいてくれるとありがたいなと私は思います……。

3. 「君に任せたから」という雑な振り方は卒業！

部下への仕事の振り方、こんなふうになっていませんか？

＜1週間後＞

この認識の違い、起こりがちです！　部下からすると、何をどう進めてよいかわからなくて、動けなくなっていることもあります。それを解決するには！

また、その場合でも、部下から声がかかるのを待っているだけではNG。

「忙しそうで、話しかけにくい」と遠慮している場合もあるので、ようすを見つつ、あなたから声をかけることも忘れないようにしてください。それだけで部下は安心できます。

マーケ施策が遅い原因はあなたにもあるかも？

これまでの経験上、さくさくマーケティング施策が進む会社は、これら3つがクリアできています。もし、「うちの会社のマーケティングは遅い！」と感じるようなら、どこに原因があるのか根本的に解決を考えてみることが大切です。

マーケティングはスピード勝負。改善できそうなところから取り組みましょう！

もちろん、ルシダスはそんな場面でもお力になれますよ！

執筆者プロフィール

澤谷真由子

90年代バンドブームの頃に中学・高校生時代を旭川で過ごし、深夜音楽番組を見たり、『GB』『Rockin’ on Japan』といった雑誌をたくさん読んでいました。「バンド…［続きを読む］

最新の投稿

この執筆者の記事一覧

• マーケティング2025年3月7日マーケ施策の実行スピードを上げるには
• ビジネスコミュニケーション2024年8月2日会社でのマーケ担当の立ち回りのポイントは？
• マーケティングオートメーション2024年7月9日MAツール導入を失敗で終わらせないポイント３選
• ビジネススキル2024年6月19日需要の高いマーケターって？