広告代理店勤務時代にテレビを見なくなり、デジタルマーケにハマるほどにメールが嫌いになってしまったマーケティングロックスターの池上です!(出だしから刺激的すぎ?w)
天邪鬼か! って言われたらそれもあるかもだけど、実際はみんな同じことを考えてるんじゃないかと思います。
望まざるコミュニケーションとの接触が増えれば増えるほど、拒絶の度合いも強まる。
しつこいセールスマンがどんな素晴らしいオファーを出しても、かかわり合いたくないのと同じですね。
さて、今日の本題はメールの送信通数のお話。
いわゆる「ベストプラクティス」と呼ばれるものには内容的にバラツキがありますし、戦略によっては夜討ち朝駆けのようなものもありますから、何が最適か悩むのは当然です。
逆に、まったく悩まずに配信しているとしたら、相当ヤバイと思った方がいいです。w
通数以前に気にするべきことがある
業界、業態、競合他社など、メール配信に関して色々と気になる話は耳にしますが、実はルシダスではそういうのはまったく問題視していません。
えっ!?
いや、本当です。
気にしてないというか、気にしても仕方ないと思ってます。
マーケティングメッセージも、送信通数も、競合他社が何をやってるかというのも、すべて「発信者都合」に陥りがちです。
が、受け手の立場に立って考えると、何かと事情は変わります。
私が普段のワークショップや講習、コンサルの現場でもよく話してることですが、マーケティングメールの競争相手は同業他社のメールではありません。
他のメルマガでもありません。
「開封しないわけにはいかないメール」が究極の競争相手です。
たとえばお客様、上司、部下、家族や恋人からのメール。
開封して読んで返信しないとマズイですよね?
それらと比べると、マーケティングメールなんてしょせん開封しなくても痛くもかゆくもないモノ。
よほどスパムちっくな、だまし討ちのようなメール送信をしないかぎりは一目瞭然です。
つまり、マーケティングメールは、送っている時点で「負け戦」なのです。
で、何通送ったらいいのか
まずは、そもそも受け手が月に何通読んでくれているのかを理解するところから始める必要があります。
ざっと探したところ、実はそういう統計で頃合いのいいものが見つからなかったので、ルシダス社内で実験しました。
母集団が小さいし、調査と呼ぶにはおこがましいですが、1か月間、業務上のものもプライベートなものも含めて、ルシダス社員が業務上の必要に駆られたわけではなく、純粋に興味を持って開封して読んだメールの記録を調べてみました。
その結果、月の閲読数は衝撃の……
3.5通
でした。
ま〜、そんなもんだよね〜!はっはっはっはー!w
ちなみに、小生は月におよそ1,300通のメルマガを受信しています。
職業柄多いと思いますが、開封確率はざっくり0.3%です。
つまり、週に何通も送信していても、見てもらえている可能性は限りなくゼロに近いということです。
じゃぁ、実際に何通まで送るのが正しいのか?
残念ながら「これ」という答えはありませんが、参考値として、ルシダスでは一般的に3週間に1回、つまり月に1.3本ほどにとどめています。
送るメールがないからではなく、出し渋ってます。
しつこいメールは、無意識にスルーされるようになります。
つまり、努力してメールを出せば出すほど自分の首を絞める。
だからこそ、1通1通すべてが「渾身の1通」であると同時に、受け手が本当に読みたいと思っている内容になるように設計しています。
結果として、月に1.3本しか送っていないにもかかわらず、クリック率はまさかの17%超えです。(開封率を見ない理由はこちらを参考にどうぞ。)
月に1.3本
これがルシダスにとっての正解ですが、もちろん戦略さえ間違っていなければ、これより多くてもよいと思います。
問題は、あくまでも受け手の気持ちを理解し、ご自分の首を絞めないメール配信を心がけるということです。
さらにヒントが欲しい! という方は、こちらも参考にどうぞ!
執筆者プロフィール
- 株式会社ルシダスの代表にしてマーケティングロックスターを自認しており、経営とマーケターの二足のわらじでお客様の課題解決に邁進する…[続きを読む]
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