こんにちは。
朝、ぼんやりした頭でたまったスパムメールを順次削除していたつもりが、そのうちの1通をうっかり開いてしまい、翌日10倍返しを受けたホンダです。
そのメールですが、マーケでの情報発信ではSNSも活用されているものの、いまだにメールが果たす役割は大きいものがあります。
今日も無数のメールがお知らせや案内という名目で、私たちのメールボックスめざして飛んできますが、この中で開封するのが楽しみで仕方がないというメールは、果たしていくつあるでしょうか?
「メルマガ」のイメージから見えてくるもの
ここでそれらの代表格、メールマガジンについて簡単な問題を1つ。
「私にとってメルマガとは、○○です」
皆さんは○○には何を入れるでしょうか?
私もさっそく周囲にいた知人に聞きこみました。
「ゴミ箱直行メールの代名詞」
「文字だらけ」
「売り込み臭がプンプン」
(以下略)
いやはや、なんとも散々な結果です(汗)。
皆さんも近い印象をお持ちなのではと思いますが、共通するイメージは「文字ばっかりの、ムダに長いメール」といったところでしょうか。
これでは、内容がどんなに素晴らしくても、読まれもせず門前払いされるのは当然ですよね。
引き算思考でメールをデザイン
では、門前払いされない「文字が少なく、ほど良い長さのメール」はどうしたら実現できるでしょうか。
「文字が少なく」という目標は、テキストメールをhtmlメールに切り替えるという決断でかなりの部分を達成できます。
はばかりながら、これについては弊社ロックスターも、過去のエントリで訴えているところ。
そしてもう1つの「ほど良い長さ」についてはどうかというと、これがなかなか難し……くはなく、この後並べるいくつかのルールを守ることで実現できます。
基本は引き算思考で
→本当に必要かどうか迷うものは、引き算思考で大胆に捨てる(メールからジャンプするランディングページに入れることもできるので)。
基本は「1メール1メッセージ」
→ひとつのメールで扱う内容はひとつにしてコンパクトにまとめること。「あわよくば」で題材を詰め込むのはNG。
*CTAボタンはファーストビューに
→ユーザーが下にスクロールしてくれるのを期待せず、最初の画面でユーザーに見えているよう上に配置。
*コール・トゥ・アクション(Call To Action)の頭文字をとった略語で、次にとってもらいたい行動へと訪問者を誘導すること(行動喚起)を意味します。
通常はランディングページにジャンプするボタンやリンクがそれに該当します。
タイトルや見出しを目立たせる
→「ココを見て!」という目的で置かれているので、見た目も内容も吟味して読む人の目を惹くように。
デザインとは「情報の整理」のこと
あとはシズル感あるアイキャッチと目立つ見出し、思わずクリックしてしまいたくなるCTAボタンを入れれば、ほど良く短いメールのできあがり。
こうなると、テンプレートで使うモジュールもおのずと限られてきて、メールの骨格もいたってシンプルでわかりやすくなるはずです。
実は、こうして目的を踏まえつつ情報を整理することがデザインの本質で、これが終わればデザイン作業の8割9割はもう終わったようなもの。
それと最後に、思わず開封せずにはいられない、イカしたプレヘッダーテキストの設定もお忘れなく!
要するに、メールを用意する上で大事なのは、大量の詰め込みコンテンツで受け手の時間や集中力を無駄にして、チャンスの芽をみずから摘んでしまわないないための配慮ではないかと思います。
そのための「テキストメール撲滅」と「1メール1メッセージ」の推進は、今やルシダスの社会的使命といっていいかもしれません(笑)。
執筆者プロフィール
- 学校では音楽関係の勉強をしてきたにもかかわらず、写植オペレーター兼版下フィニッシャーとして、約30年前にそのキャリアをスタート。工場にゴロゴロいた、もと活版…[続きを読む]
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