デジマ今昔物語 〜メール配信の歴史〜

デジマ今昔物語 〜メール配信の歴史〜

1983年に初めてパソコンを触り、1992年にはインターネットを使い始め、1997年にはデジタルマーケティングをかじり始めてる時点で生き字引扱いされる、気持ちだけは23歳のマーケティングロックスターこと池上です!(実年齢:非公開)

さてさて、今日はちょっと昔話しちゃいますよ!
温故知新ってことで、お付き合いくださいませ。

インターネットメール、その始まりとは?

インターネットのメールを使ったマーケティングの最初の事例は、実はかなり古く、厳密にはインターネットがまだARPA NETと呼ばれていた1978年にまで遡ります。
当時、DEC社(APRA NETに接続されるマイクロコンピューターを作っていた会社)のGary Thuerk氏が見込み客……というか、当時のネットワークに接続されていたほぼすべての研究者宛にメールを合計400通ほど配信したのが始まりと言われています。

ともすれば、迷惑メールの歴史も同時スタートしたことになってしまいますが、結果だけ見るとこのメールが13万ドルもの売り上げを生み出したわけですから、倫理的な見解はさておき大成功だったと言えます。

無論、マーケティングロックスターは当時まだ宇宙戦艦ヤマトを見ながら大人になったら宇宙飛行士になることを夢見る幼稚園児だったので、リアルタイムでは存じ上げておりませんので悪しからず。w

マーケツールとしての用途はいつから?

しかし、本格的にメールマーケティングが普及し始めたのは概ね2000年頃からです。

この頃のメールマーケティングというのは、今のようなマーケティングオートメーションツールのようなもの、セグメンテーションをしたりする高度な手段などはなかった……。

というより、そもそも、大量のメールをどうやったら配信できるんだ!?
大量配信に耐えられるサーバーと、顧客名簿を管理できるデータベースを開発しなきゃ!

というところから始まってたんです。

だから、当時のデジタルマーケティングはマーケティングよりもエンジニアリング的な側面が強かったんです。
マーケティングロックスターも当時はエンジニアで、それこそサーバーの負荷分散とかネットワークのキャパシティープランニング、さらにはセキュリティーの仕組みなんてことを考えている人だったのです。

つまるところ、デジタルマーケティング黎明期のメールマーケティングは、結局のところはマスメディアと同じで、お金を持ってるそこそこ大きな会社じゃないと対応できなかったんですね。

メソッドや技術の飛躍的な進化、でも根本は……

今は「送る」というシステムの部分は比較的安価に使えるようになり、さらにセグメントを分けたり、自動化したりと、わずか17年前からは想像もできないような高度なことができるようになりました。

本来のマーケティングの究極の形は、お客様のニーズに的確に答えて、興味も関心もない人に流れ弾が当たるという不幸を減らすことだと考えれば、当然の進化でしょう。

とは言え、未だに「メール」というパラダイムに囚われたままというコトにも、若干の疑問を感じないわけでもない今日この頃……ではありますが。

執筆者プロフィール

池上ジョナサン
池上ジョナサン
株式会社ルシダスの代表にしてマーケティングロックスターを自認しており、経営とマーケターの二足のわらじでお客様の課題解決に邁進する…[続きを読む]

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