朝の山手線の通勤ラッシュで揉みくちゃにされるたびに、本社を旭川に置いた理由を思い出しながらも、どうして自分がそこにいないのか自問自答しているマーケティングロックスターの池上です!
マーケティングをする上で重要なのは、最終的にメッセージを受け取る、あるいは受け取って欲しいと思っている人に気付いてもらうとか、その人の心に刺さる印象を与えることだったりしますよね。
いくらこちらが伝えたいことを一生懸命に発信しても、無視されてしまっては元も子もありません。
しかし、これは言うは易し、いざ実行しようとするとかなりのセンスや経験を問われるものです。
日常生活でマーケのセンスを養うコツとは?
では、そのセンスや経験ってどうやって鍛えるの? というのがマーケターにとって重要になるわけですが……その根幹にあるのは好奇心、もっと言うと「なんで?」と疑問視することを、常日頃から意識することだったりします。
平凡かつ刺さらないマーケティングは十中八九、「こういうものだから」と疑わずに杓子定規なことをやった結果だったりします。
なんでそれをやるのか、というのを考える癖がついていれば、やらなかったであろう施策というのもたくさんありますね。
例えば、デジタルマーケティングの施策でコンバージョンを促すためのウェブフォームがあった場合、メールアドレスを2回尋ねる仕様になっているものをよく見かけますが、誤解を恐れずに四方八方に喧嘩を売る覚悟で書くと、意味ないでしょう。
百害あって一利なし。
「そういうものだから」と、そのような実装をしたのだと思いますが、「なんで?」と疑えば避けられるはずです。
この「なんで?」と問う時に重要なポイントは、「本当はそうじゃないんじゃないか」という疑念をもって自分に問うことです。
「なんで?」という疑問の先の答えを先回りして準備しているかぎりは、自己完結な結論にしかたどり着けません。
だからこそ、日頃の鍛錬と天邪鬼力が必要となるんです。
常に「正解が正しい」とは限らない
何が言いたいのかというと、自分の考え、あるいは今見ているものは「それが正しい姿」と最初から心の中で決めつけていれば、「なんで?」と問うたとしても、結局は自分で用意した結論を正当化する理由しか思いつきません。
前述のフォームもそうです。
「なんでメールアドレスを2回も入力させるんだろう?」という問いには「そうすることで誤入力による間違いが避けられるから」という答えになるでしょう。
でも、私はそれ、ナンセンスだと思うんです。
しかし、キャンペーンへの応募など、個人情報の獲得を主眼としたマーケティング施策の場合、万一メールアドレスが間違っていたとしても大勢に影響はありません。
むしろ二重入力という「面倒」を増やすこと、でコンバージョン数を確実に下げてしまう原因になってしまうため、やらない方がいいという結論になります。
つまり、ECサイトでは正解でも、マーケティング施策では不正解という場合もあるわけです。
この文脈を無視して「フォームだから」という理由で二重入力を闇雲に実装すると、損をしてしまうんです。
ここで天邪鬼力があれば、ECサイトでは意義があることでも、マーケ施策ではほとんど無意味である(あるいはむしろマイナスになる)ことに気付くことができます。
そんなわけで、世の中の色々なものをマーケティングに限らず疑ってみる、「なんでだろう?」というのを天邪鬼な角度から考えてみる癖をつけるのをお勧めします!
ただし……世の中のあれがおかしい、これがおかしい、とぐちぐちいう面倒なオジサンにならないようにだけ気をつけてくださいね!?(笑)
執筆者プロフィール
- 株式会社ルシダスの代表にしてマーケティングロックスターを自認しており、経営とマーケターの二足のわらじでお客様の課題解決に邁進する…[続きを読む]
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