意気揚々と配信したメールの開封率が低かったり配信停止をされると、涙で枕をぬらすマーケティングロックスターの池上です!
さて、よく受ける相談の1つが、ズバリ「開封率をあげるためにはどうしたらいいですか?」。
(マーケターなら)気にならない人はほとんどいない命題なのではないでしょうか?
そして開封率を改善するヒントについても、「会社名ではなく個人名でメールを出すべき」とか、「タイトルをキャッチーにすべき」とか、色々耳にしますよね。
開封率、上げるだけでいいの?
しかし、私はあえて問い直したいと思います。
開封率を本当に上げたいのですか?
それとも、違う目的があるのですか? と。
トンチではありません。
単に開封率だけを最大化することに、本当にメリットはあるのでしょうか?
当然、送ったマーケティングメールを読んでもらうには開封をしてもらわないことには始まりません。
しかし、開封はあくまで手段であり、目的ではないということを意識しないと、後々手痛いしっぺ返しを受けることになります。
「開封してもらう」だけにフォーカスした結果……
メール配信の本来の目的は、開封してもらうことではありません。
「メールを読んでもらう(あるいはメールの中のリンクをクリックしてもらったり、案内されたイベントに登録してもらったりする)」ことです。
ならば、本質的にそのメールの中身に興味がない人にスルーされても仕方ないことですし、逆に無理に開封させるとロクなことはないのです。
例えばルシダスでは、ナーチャリングのためのメールは執筆者名で出します。
このブログの案内をメールで受け取った人は、メールの差出人が私になっていたはずです。
悔しいけれども、同じルシダスのブログでも、執筆者によって読みたい、読みたくない、という読者の好みは当然あります。
私、池上のブログは面白くないけど、石田のライティングにまつわるブログは参考になるから、そのメールは開封してみよう、という人も当然います(悔しいけど、w)。
そんなとき、開封率を高めるために、私(池上)のブログなのに、開封率が高い石田の名前で出したらどうなるでしょう?
きっと、開封率は上がります。
しかし、一瞬にしてだまし討ちに遭ったことに気付く。
一時的に開封率は上がりますが、結果として次回以降、石田からのメールは「だまし討ち」を疑われて開封されなくなってしまいます。
実際に目にした最近の事例では、件名に【重要】と書かれていましたが、開封したらただのメルマガでした。
さぞ、このメールは開封率が高かったことと思いますが、二度とそこからのメールは開封しません。
以上、ちょっと極端ではありましたが、「開封率にこだわりすぎると、こういう結果になることもあるんだよ」という例え話でした。
実際、差し出し人を個人名にしていて、最初は開封率高かったのにじわじわ下がっているという企業は超! 注意です。
すでに自己サボタージュは始まってます!
じゃぁどうするの?
簡単です。開封率にこだわりすぎないことです。
残念ですが、あなたの会社が配信しているメールは万人ウケするものではないものがほとんどです。
興味のない人に読ませても何も良いことはなし。
だったら、興味のある人にとっては興味のある題材であること、そうではない人には「読み飛ばしてもよい」類のものであることが、明確に伝わるようにするのがベストでしょう。
要はビジネスメールと同じで、差出人を正しく表記する、件名では題材を明確に伝える、といった、当たり前の工夫です。
たとえば件名。
文字数制限があるのに、わざわざ【メルマガ】などと文字列を入れるのはもったいないし、「◯◯◯様にお得な情報です」という風に受取人の名前を差し込むのも、ほとんどの場合は文字数の無駄です。
あくまでも、興味のある人をしっかりキャッチし、そうではない人に嫌われないような件名にすることが重要なんですね。
それでも開封率が上がらない場合は、そもそも送っているメールの題材が相手の興味をそそらないものだった、ということです。
小手先の開封術よりも、コンテンツそのものの見直しが急務になっていると思うんです。
そうは言っても、さすがに今の開封率は題材からしても低すぎるんじゃないか?
コンテンツを見直すにしてもどうすれば?
そこはプロにお任せを! ぜひルシダスにご相談ください!
執筆者プロフィール
- 株式会社ルシダスの代表にしてマーケティングロックスターを自認しており、経営とマーケターの二足のわらじでお客様の課題解決に邁進する…[続きを読む]
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