亥年生まれだからか、後先考えずに行動するタイプの新井です。ある日、ふと思い立って実家の部屋の扉をブラウンからターコイズブルーに塗り変えようと、その日のうちにペンキで塗り始めましたが、途中でペンキの量が足りずいまだに一部は未着手のまま早数年。
私のように、思いつきで走り出した施策の失敗は、マーケターなら一度は経験したことありますよね。
メールマーケティングは、効果的な顧客エンゲージメントとビジネス成果を生み出すための重要なチャネルであることは皆さんもご存じかと思います。
しかし、ただメールを送り続けるだけでは、必ずしも成功をもたらすとは限りません。
今回は、「猪突猛進なメール配信」に対して一度立ち止まり、戦略的なアプローチが成功への鍵である理由について考えてみましょう。
そもそも「猪突猛進なメール配信」って?
これは大量に自社の情報(ニュースリリース・新製品情報・セミナー情報など)を送っているメルマガのことです。あなたも、あるオンラインセミナーに登録をしたら、協賛企業から大量のメールが届いた、なんて経験はありませんか?
何が嫌って、大して興味のないメールに業務で必要なメールが隠れてしまうことですね……。
猪突猛進なメール配信になってしまうのはなぜ?
ずばり結論から言うと、次の2点に集約されることが多いです。
- ① 戦略が欠如したまま施策を動かしている
- ② 見込み顧客が求める情報と自社が伝えたい情報に乖離がある
まずは①について考えていきましょう。
さっそくですが、あなたがメールマーケティングを行っている目的は何ですか?
もし、この質問に即座に回答できないという方は戦略が欠如しているかもしれません。例えば「上司からメールマーケティングをやれと言われたから」や「MAツールを導入したので手始めにメール配信を始めた」、「営業部門からメールでのコミュニケーションを促すように言われている」なんていう場合も、施策を実行すること自体が目的となっていて戦略がないですよね。
では、この場合の正しい目的とは何でしょうか。例えば以下はどうでしょう。
・年間のMQL数を30%増加させる
このような目的がある場合、見込み顧客の関心を引き続けるためのコンテンツをメールで提供することが具体的な施策となり得ます。
さらに月間のKPIを設定して開封率やクリック率を計測できれば、レポーティングや施策の改善も行えます。
もしメールマーケティングがうまくいっていない場合は、一度立ち止まって、なぜこの施策を行っているのか、つまり戦略や目指す数値を振り返ってみるのはいかがでしょうか。
次に②についてです。
メール施策においてマーケターが陥りがちなミスが、新商品の案内を送ることです。
なぜそれがミスかって? 簡単に言うと、新商品情報は顧客が求めていない可能性が高いからです。
例えば、あなたが ECサイトで買い物をした後、関係ない商品の情報が毎日送られてきたらどう思いますか? すぐに迷惑メールフォルダーへ振り分けるか、ブロックしてしまいますよね。
ここでは見込み顧客が欲しい情報を欲しいタイミングで配信し、信頼関係を構築することが重要です。そのためには、まずは配信相手が求める情報は何かを充分に検討する必要があります。
実は、新商品については、いざMQLになった後に営業担当者が話すので十分、という場合も多いのです!
以上のように、むやみやたらに送るメールのデメリットは理解できたでしょうか。それでも、稼働している施策数が多すぎて新規施策のターゲット選定や戦略立案、分析まで手が回らない……とお悩みの方は、ぜひルシダスまでご相談ください!
経験豊富なコンサルタントが、効果的なメールマーケティングの戦略立案のお手伝いをいたします。
執筆者プロフィール
- 「好きなモノやコトを世の中に発信する」仕事がしたいと思い、ファッション誌の編集や広告制作会社で進行管理のお仕事を経験。自分が関わった媒体や広告が世の中に発信…[続きを読む]
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