以前、「メルマガの題材は1つだけ、文字数を絞って、続きはウェブに誘導するのがベストプラクティス!」とブログで書いたところ、同業者から反論を頂きました。
複数の商材を扱っており、既納顧客ならいざしらず、新規の見込み顧客はどの商材に興味を持つかわからない。だから、いくつかの題材を入れて興味のありそうなものを増やさないといけないーーというロジックでした。
甘いっ!!
語気を強めてしまいましたが、この考え方はかなり危険だと思います。
ご自分に置き換えて考えればそんなに難しいことではないと思うのですが、興味のない事柄についてツラツラと書かれたメールを開封して、興味のある題材がどこかに書いてあるか、目次や見出しを見たりしていますか?
もし見ているとしたら、かなりの少数派です。
「何でも詰め込み」はもう古い!
ほとんどの人はタイトルを見て、開封するかどうかの判断をさっさと下します。
複数の題材を含むメルマガは、「これ」という題材をタイトルに表現できない(そもそも一本化されていない)ので、最初から引きが弱いんです。
この時点ですでに損しているのですが、運良く開封してくれたとしても、冒頭から興味のない話やまわりくどい話(目次とか)があると、そこで離脱してしまいます。
最後まで読んでくれるのは、非常にまれなケースです。
「マーケティングメールを頻繁に送りすぎては配信停止されてしまうから、少ない機会を最大化するためには、1通のメールに多くの題材を詰め込まないといけない以上、そんなの理想論だね!」
そんな声がもう聞こえてきそうですが、それが事実だったのは2008年頃まで。
今はもう時代にそぐわない考え方です。
最初のデートが鍵を握る!?
ちょっと話を巻き戻しますが、一定以上のメール配信をすると配信停止されるのはなぜでしょう?
それは、「鬱陶しいから」だと思います。
じゃぁ、なぜ鬱陶しいのか?
それは、自分には興味のない話ばかりされるからです。
ファーストデートに行った相手から延々2時間も興味の欠片すらない話を聞かされたら、2回目のデートはないな! というのと同じです。
自己チューな人は嫌われちゃうんです。
これが「興味のある」話だったら、苦痛でも何でもない。
マーケティングメールも同じです。
だからこそ、見込み顧客が何に興味を持っているのかを知り、適切な情報「だけ」を出し分けして、続きを読むためにリンクをクリックしたくなるような題材のみを、適切な人にだけ送るようにします。
嫌われるのを覚悟の上で実施する、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるようなマーケティングではなく、適切なメッセージを適切な見込み顧客に送るーー。
それを可能にするのが、マーケティングオートメーションや、エンゲージメントマーケティングと呼ばれるようなシステムです。
そんなマーケティング・オートメーション・システムの選び方については、こちらで詳しく解説しておりますので、興味があればお読みください。
執筆者プロフィール
- 株式会社ルシダスの代表にしてマーケティングロックスターを自認しており、経営とマーケターの二足のわらじでお客様の課題解決に邁進する…[続きを読む]
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