情報過多はご法度!

情報過多はご法度!

簡潔なコミュニケーションの重要性について

唐突ですが、皆様は楽◯やヤ◯ーショッピングなどの大手ショッピングモールサイトから、メルマガやマーケティングメールを受け取ったことはありますか?
利用者数が非常に多いので、大半の方々が受信したことがあると思います。

では続けてお尋ねしますが、そのメール、どの程度読まれていますか?

私自身は「読まないで削除する」というのが毎日のルーチンの一部と言えるほど、まったく目を通しません。
行く先々でこの質問をすると、圧倒的多数で「読まない」「面倒なので配信停止にはしてないけど…」という答えが返ってきます。
あくまで私の周辺を聞き取りの対象とした結果に過ぎませんが、一般的な肌感覚としては大方間違っていないと思います。

残念ながら、読まれないということは、相手に刺さらないということです。前回の「ダメなメールマーケティングの本当の代償」でもお伝えした通り、「読むに値しない」と判断されたメールは、それ以降の開封率や売上にも影響しますから、やはり勿体ない話です。

どうしてそんなことになるかというと、我々マーケターの「伝えたい」という欲求が原因です。
あれも伝えたい。これも教えたい。素晴らしい製品があればあるほど、伝えようとするボリュームは増えます。
そこへ製品担当のワガママも絡むと、情報は際限なく膨らみます。

ショッピングモールのメルマガ事例

ショッピングモールのメルマガ事例。メイン商品はどれ?それとも割引クーポンがメイン?

しかし、情報を増やしたからと言って受け手が読むというわけではありません。
むしろ、整理されていない情報によって、読者は読む気を失ってしまいます。

これはメールにもランディングページにも通じる話ですが、以下のルールを守る必要があります。

  1. メインテーマを1つだけ明確にする

    書きたいことが山ほどあっても、メインテーマは必ず1つに絞ります。
    どうしても複数のテーマについて触れたい時は、別なメール、ランディングページ、あるいはコミュニケーションの機会を設けましょう。

  2. サブテーマはせいぜい2つまで

    メインテーマと関係があるからと言って、アレもコレも書いてはいけません。
    簡潔に、最大でも2つのサブテーマに絞ります。

  3. 言いたいことは簡潔に、5秒で理解できる形で

    読み続けるかどうかの判断は、最初の10〜20秒で決まると言われています。
    それ以上の時間をかけないと意図が読み取れない場合、たとえ興味関心がある話題だったとしても、読み続けることはありません。
    見出しを配置するなど、5秒以内に明瞭に意図を伝えるための工夫が必要です。

  4. 色・形・文字の関係を活用する

    人がものを目にして最初に認知するのは色であり、次に形、そして最後が文字です。
    つまり、本文や見出しの一文字を読む前から、読者は色や形で興味関心の有無を判断し始めています。
    コミュニケーションの最初のとっかかりは文章ではないことを理解した上で、メッセージを組み立てることも重要です。

読まれないテキストメール

テキストメールが読まれないのは「色、形」に加えて「パッと見で内容の判断ができない」から

今後、メールやランディングページを作る際は、上記のルールを意識してみてください。
確実に反応レベルが向上するはずです。

執筆者プロフィール

池上ジョナサン
池上ジョナサン
株式会社ルシダスの代表にしてマーケティングロックスターを自認しており、経営とマーケターの二足のわらじでお客様の課題解決に邁進する…[続きを読む]

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