日頃あなたがテーマや題材を決めてコンテンツを集め、苦労して作っておられるHTMLメールの内容は、果たしてキチンとターゲットに伝わっているでしょうか?
これはメールを送った後にハマる可能性がある、案外知られていない落とし穴についてのお話です。
テーマはズバリこれ!「送ったメール、ちゃんと見えてる?」
送ったメールは相手の環境でどう見えている?
送ったメール(もちろんHTMLですよ!)が相手に「きちんと読まれる」ためにはいくつかの段階がありますが、それを「送る→届く→開く→読む」というステップに分けるとしたら、今回の話は最後の「読む」の部分についてです。
たとえば、せっかく開いてもらうところまでこぎつけたメールが、何らかの原因で相手に読まれなかったとしたら?
……というのはこれ、意外に知られていないことなんですが、HTMLメールは見られる環境(メールソフト)によって表示が崩れやすく、大量に送られたマーケティングメールが一部の相手にはキチンと表示されていない可能性があるということなんです!
どういうことかというと、メールの送受信が専門のメールソフトはWebブラウザと違い、HTMLデータを扱う機能が貧弱で、特に最新のHTMLにはほとんど対応できず表示が崩れてしまう!のです。
このためHTMLメールは特に、あえてかなり古いHTMLの書式で作られることがほとんどなのですが、メールソフトはその種類がものすごく多いため、すべての環境を用意して実際の表示をチェックしているところはほとんどないのが実情です。
そして、送信されたHTMLメールが、チェックされていない一部の環境で表示崩れを起こしてしまうというのが、事の真相なのです。
更にいえば、そういう不完全なHTMLメールがはびこると、そのせいでやっぱりテキストメールはどんな時も崩れなくて安心だよね」なんて意見が多くの支持を集めることになってしまい、テキストメール根絶を推進している弊社ルシダスとして、これは大変困った傾向なのです(笑)。
HTMLメールの表示確認ツールとは?
送られたメールの開封率がいくら高くても、その中身が崩れていてはクリックはおろか、まともに読まれることさえ期待できず、これはものすごい機会損失ですよね。
そして、そんな状況に効果を発揮するのがHTMLメールの表示確認を行うオンラインツールで、代表的なのは以下の3つがあります。
Email on Acid https://www.emailonacid.com/
Litmus https://litmus.com/
MailChimp https://mailchimp.com/
サービスはどれも英語で、期間限定のお試し版を経て有料プランに移行するようです(金額はまちまちなので、各サイトをご覧ください)。
有料とはいえ、使わない場合のリスクや同じ環境を自前で揃える大変さを考えると(確認できる環境は40〜70種類!)、お金に見合った価値は十分にありそうですね。
使い方はカンタン
基本的な使い方はログイン後、指定されたアドレスに宛ててメールを送り、さまざまな環境で見たメールの表示を一覧で出すというもので、これはカンタンで便利!
あとはそれをもとに、目指す環境で崩れないようHTMLデータを修正したら、これで安心して読んでもらえるHTMLメールのでき上がり。
メールを「送る→届く→開く→読む」の最終段階で、せっかくのチャンスをムダにしないためにも、HTMLメール送信前の表示確認は必須ですよ!
※崩れないHTMLメールを作るというのも、実際はなかなか大変な作業なので、その辺がキビシイ方は弊社にご相談ください。
執筆者プロフィール
- 学校では音楽関係の勉強をしてきたにもかかわらず、写植オペレーター兼版下フィニッシャーとして、約30年前にそのキャリアをスタート。工場にゴロゴロいた、もと活版…[続きを読む]
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