最近、ノンアルコールビールを飲みながら「焼酎入れたらもっと美味しいかも?」とか本末転倒なことを考えてしまっている、マーケティングロックスターの池上です!
さて、今はかなり一般化した「コンテンツマーケティング」という言葉。
あなたの会社でも取り組んでおられるかもしれません。
しかし、ここはロックスターとして、あえて一言物申したい!!
コンテンツを使ってマーケティングをしているからと言って、それが果たして本当にコンテンツマーケティングの実践と言えるかは不明、ということ。
真の意味でのコンテンツマーケティングに取り組んでいるのは、ほんの一握りの企業だけ。
はっきり言って、残りはほぼ「やってるつもり」でしかないのが現実です。
目的を履き違えていませんか?
よく見受けるのが、大きな予算を使ってコンテンツを数本、あるいは動画を作成しているような事例。
でも結局のところその動画も、ブランドCMのような役割しか果たしていない。
確かに、CMの映像だってコンテンツです。
しかしながら、「CMを作ること=コンテンツマーケティング」ではないのは、考えればわかることです。
思うに、「コンテンツ」という言葉を使っているから、何かを作っただけでコンテンツマーケティングを実践しているように錯覚するのではないかと思います(あとは、誰も本当のところを教えてくれないから、っていうのもありますが)。
最近だと、Marketoあたりでは「エンゲージメントマーケティング」(Engagement Marketing)という表現が使われていますが、こちらの方が少ししっくりきます。
確かに、お客様や見込み客とエンゲージするにはコンテンツが必要です。
が、目的はコンテンツづくりそのものではなく、エンゲージメントの創出なのです。
従来のコミュニケーションとの違い
CMを始めとした従来的なコミュニケーションでは、広告宣伝と実際の売上や来店等との距離が非常に近く、訴求ポイントもよりストレートな、商品やサービスに関するものでした。
しかし、消費者が徐々に広告離れをし、能動的に自分から情報を集め、また簡単には購入決定をしなくなっている昨今、マーケティングには新たな取り組みが求められています。
それは、長い時間をかけて消費者との関係を構築し、信頼関係や共感などを醸成することで、最終目標である販売などに結びつけることです。
そのためには、複数の接点をもって「理解促進」するだけではなく、こちらが「お客様のニーズに応える」ことも重要になります。
真のエンゲージメントを生むには
こうしたエンゲージメントをもたらすコンテンツ作りで大事なのは、企業として「伝えたいこと」ばかり考えず、お客様が「知りたいこと」もきちんと把握することです。
そして、エンゲージメントを実現するコンテンツは、この「伝えたい」と「知りたい」が交差する部分、つまり両方を含むものです。
従来的なマーケティングコミュニケーションとの最大の違いは、「すぐに来店や売上につなげようとしていない」こと。
あるいは、「場合によってはこちらの製品サービスについてはまったく触れずに、お客様の課題だけを対象にする」こともある、という点です。
ルシダスのこのブログは、まさにその一例。
我々の製品サービスについてはまったく触れず、マーケティングに携わっている読者のためになる情報を出すことが多いのは、そのためです。
もちろん、お人好しでやっているわけではなく、こういう活動をすることで、ルシダスの知見や考え方を知ってもらえるから。
場合によっては、相手の共感を得られると同時に、信頼関係づくりにも寄与できるからです。
ルシダスの場合、コンテンツを経由して約半年間のナーチャリングを経てお問い合わせなどに結びつくのが、平均的なパターンです。
そのために日々、半年間で関係構築ができるコンテンツを作っている、というわけです。
でも、効果があるから続けているわけですし、実証もできています。
もしもあなたが「コンテンツマーケティングは未着手」という場合は、未だ見ぬブルーオーシャンともいえる層にもリーチできるよう、ぜひとも頑張ってください!
執筆者プロフィール
- 株式会社ルシダスの代表にしてマーケティングロックスターを自認しており、経営とマーケターの二足のわらじでお客様の課題解決に邁進する…[続きを読む]
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