Marketo Engage(以下、Marketo)をさわり始めて早くも五年、柿八年まで前進あるのみクマガイです。(なんだか見覚えのある導入文だぞ?)
さて今回は、Marketoを使い始めた初心者が、メールを作成したときに一度は冷や汗をかかされたであろう「トラッキングリンク」についてです。
「トラッキングリンクとはなんぞや?」という方、Marketoから送信したメールに含まれるリンクURLが、謎の長ーいURLに置き換わっていて、「リンクURLを間違えてしまった!!」と冷や汗をかいたことはありませんか?(はい、それは私です)
「そんな現象は覚えがない」という方は要注意です。
サンプル送信を実施した際に、リンク先のチェックを怠っていた、もしくはトラッキングリンクの設定ミスがあったかのどちらかではないでしょうか?
トラッキングリンクの設定についてはこちらの記事を参照していただくとして、本記事ではこのトラッキングリンクをもう少し深掘りしてみます。
「トラッキング」の対象とは?
ここで「Tracking(追跡)」しているのは、「メール内リンクのクリック」です。
アクティビティログに「メールをクリック」として残り、トリガーやフィルターの条件として使用することができる、めちゃくちゃ重要なあれです。
皆さんも、一度はこれらの条件でスマートキャンペーンを設定したり、スマートリストで該当者を抽出したことがあると思います。
もしメール内リンクのクリックに関する条件が使用できなかった場合、施策上の選択肢がかなり狭まってしまうことからも、トラッキングリンクの重要度をご理解いただけると思います。
なぜ「トラッキングリンク」なの?
本来、メールにはどの受取人がリンクをクリックしたかというのを検知する機能はありません。それを補う方法としてMarketoにはトラッキングリンクがあります。
配信される各メールに書かれたリンクは、本来意図しているのとは異なる固有のリンクに差し替えられます。このリンクは特定の受取人1人にしか送られない固有のURLでできており、リンク先のウェブページにアクセスすることで間接的に誰が(どのリードが)クリックしたのかをMarketoのサーバーに通知し、その後、本来のリンク先にリダイレクト(転送)されます。
これが「トラッキングリンク」の正体です。
ですので、トラッキングリンクをコピーしてブラウザーでアクセスしても、Marketoは「メール内リンクをクリック」として判断します。
以上でトラッキングリンクとはどんなものなのかは、おおむねご理解いただけたと思います。
次は「ブランディングドメイン」というものについて理解を深めましょう。
ブランディングドメインとは
ブランディングドメインとは、上記トラッキングリンクに使われるドメイン名です。
弊社ルシダスのトラッキングリンクは、デフォルトの状態では[mkto-sjg0254.com/]から始まります。しかし、このまま使ってしまうとルシダスのブログへのリンクなのに、怪しげなドメインへのリンクになり、フィッシング詐欺などが疑われてしまうおそれもあります。
そこで、Marketoの管理画面で[mx2.lucidas.co.jp/]に設定することによって、よりルシダスらしいトラッキングリンクとしてお客さまに見せることが可能になっています。
もし、みなさまの自社Marketoでトラッキングリンクが[mkto-XXXX.com/]という初期状態のままでしたら、フィッシング詐欺の疑いで受け取り手のメールサーバーのセキュリティーにもひっかかってしまっている可能性もありますので、早急に自社ドメインでのブランディングドメイン設定をされることをお勧めします。
ブランディングドメイン設定関連はこちらをご参照ください
SSLの設定はお済みですか?
ブランディングドメインという「見せ方」の他に重要な要素として、スキーム(プロトコル)があります。
プロトコルのなんたるかや、SSLの設定についての説明は本記事では割愛しますが、URLの頭の部分が[ https:// ](sあり)ではなく[ http:// ](sなし)の場合、データをやり取りする際の安全性が低いものとしてブラウザー上に警告が出てしまいます。
メール内に[ http:// ](sなし)のリンクURLが含まれるというのはお客さまから敬遠され、配信停止の原因にもつながります。トラッキングリンクはドメインだけでなく、プロトコル部分も注意深く確認してみましょう。
もし、トラッキングリンクが[ http:// ](sなし)から始まっているようであれば、至急、Marketoサポートに問い合わせをしてください。ブランディングドメインのSSL設定はMarketo管理画面からできないため、サポートに依頼する必要があります。
見落としがないか再確認を!
Marketo導入期の初期設定でドメインの設定やSSLの設定を実施されるはずですが、設定しなければならないのはランディングページとトラッキングリンクの2箇所です。
ところが、ランディングページの方ではドメイン名の設定もSSLの設定も万全なのに、メールのトラッキングリンクの方はうっかり見落としていたという企業様も実際にあります。
初期設定周りを手堅く実施し、土台がしっかり整ったら、あとはそこにどんな戦略を載せていくのか? そこが最も重要です。
「うちの設定って大丈夫なのかな?」と見直しをしたい方、そして「どんな戦略を載せていこうかな?」と迷っている方は、ぜひ一度ルシダスへご相談ください!
執筆者プロフィール
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高校から始めた男子新体操をきっかけに、ブレイクダンスなど身体を使ったパフォーマンスにどっぷりとハマる。
そのままフィットネス業界に入り10年弱、インストラクターや店舗の運営・管理、新店舗…[続きを読む]
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