Marketoのメール運用を楽にする管理術！

投稿日 2023年3月24日
著者高田宏美
カテゴリー Marketo

洗い物を減らすために野菜は電子レンジで調理する派の高田です。
プライベートでも仕事でも、楽できるところはしていきたいものですね！
ということで今回は、マーケティングオートメーションツールのAdobe Marketo Engage（以下、Marketo）の運用で楽をする方法について、お話ししようと思います。

Marketoを使った施策で欠かせないメールアセット。
さまざまな用途で使用されていることと思いますが、アセットの置き場所によっては今より楽に運用できるかもしれません。
今回はコンテンツがダウンロードされた時に送信される「サンクスメール」を例にご説明します。

メールアセットの置き場所を変えて効率化

ダウンロードコンテンツ施策でよくあるパターンとして、[マーケティング活動]内にプログラムを作成し、配下にサンクスメールを含むローカルアセットをひも付ける方法があります。

基本的にプログラムはコンテンツの数だけ必要になるため、最初の1つができたら、あとは「プログラムの複製」で増やしている方も多いのではないでしょうか。配下のメールアセットやスマートキャンペーンも一緒に複製できて一石二鳥ですよね！

プログラムと、その配下のアセットの運用はこれで何の問題もありませんが、例えばここで

サンクスメールの内容を更新したいな〜

と思った時。
特定のサンクスメールの内容だけを変えるのなら簡単ですが、全部を一律で変えたい場合、コンテンツが多いほど大変な作業になります！

サンクスメールを1つずつ手動で更新する手間を省く方法。それがメールアセットの「グローバルアセット化」なんです！

ローカルアセットとグローバルアセット

Marketoのアセットには大きく分けて2つの種類があり、それぞれ以下のような特徴を持っています。

ローカルアセット
【作成場所】
・「マーケティング活動」内にあるプログラムの配下

【使用方法】
・基本的に特定のプログラムにひも付けて使用することが想定される

あくまでも親プログラムの配下で使用するものであるため、メールアセットは1プログラムにつき1つ必要になります。

グローバルアセット
【作成場所】
・「デザインスタジオ」内

【使用方法】
・特定のプログラムとひも付いておらず、複数のプログラムで使用することが想定される

デザインスタジオにメールアセットを1つ作ってしまえば複数のプログラムで共用することができます。これなら内容の変更も1つのアセットを更新するだけなので簡単ですよね。

以上の2つは「置く場所」によって、「ローカルアセット」扱いか、「グローバルアセット」扱いなのかが決まります。もちろん、後から変更することも可能です。

グローバルアセット化のメリットとデメリット

このようにグローバルアセット化が便利になるケースもありますが、もちろん向かない場合もあります。

メリット

複数のプログラムで使用でき、内容を更新するときは1つのアセットで済む
プログラムとひも付いていないため、アセットの位置の特定が容易

デメリット

プログラムごとにサンクスメールの内容を変えたいときには不向き
メールアセットとプログラムが別の場所に存在するため、トークンの表示確認ができない（※）

（※）トークンについてのワンポイントアドバイス

メールがグローバルアセットでもトークンは問題なく動作します。この場合トークンの値は「送信に使用したプログラム、または送信に使用したスマートキャンペーンの親プログラム」から取得されます。
そのため、「プレビュー」や「サンプルメールの送信」からではプログラムに設定された値を取得できず、表示を確認できません。
トークンの表示確認は、いったんプログラムの配下に移動させて値を取得できる状況で行いましょう！

以上のメリットとデメリットを踏まえて用途に合わせて使い分けましょう。