Adobe Marketo Engage(以下、Marketo)のトークン一覧を眺めていたら、まだ使ったことのないものがたくさんあって驚いている高田です!
中でも、メールやランディングページで変数として使用でき、自由に値を設定できる「マイトークン」、とても便利ですよね!
このマイトークン、実は値としてURLを入力してメールやランディングページに使用した場合、リンククリックの計測に思いもよらない落とし穴ができてしまうことがあるってご存じでしたか?
通常のメール内リンククリックの計測方法については、過去のブログにもあるとおり、ただURLを貼り付けるだけではなく、正しいトラッキングの設定をする必要があります。
この設定が正しくできていないと、ブラウザーとCookie情報のひもづけ(通称:タグづけ)が正常にできず、レポートの数値やアクティビティログが取得できなくなってしまいます。
それではせっかく作ったメールもランディングページも十分に価値を発揮できません。
今回はこの前提を踏まえた上で、マイトークンにURLを格納した際に陥りがちな間違いと、正しくリンククリックを計測する方法について解説します。
テキストトークンにURLを格納すると……
マイトークンの中でも使用する機会が多いであろうテキストトークン。自由にテキストを格納できるため、アセット作成においては非常に重宝する存在です。

このテキストトークンに変数としてURLを格納し、メールに差し込んで使用することが可能です。
<メール例>

このURLリンクをクリックするとリンク先へ遷移できます。
しかしこのリンク、トークンを使うことによって表面上は見えないところでトラッキングに問題が起きているのです!
一体どこに問題があるのでしょうか?
見えない落とし穴と、その回避方法とは?
まず、今回はメールアセットの親プログラムに設定しているマイトークンの値を見てみましょう。
親プログラムをクリックし、「マイトークン」タブから現在作成されているマイトークンを一覧で確認できます。

・トークン名:{{my.Blog URL}}
・値:https://www.lucidas.co.jp/blog
これでは「値」の入力が正しいとは言えず、このままではメール内のリンククリックを正しく計測できません。
テキストタイプのマイトークンでURLを格納する際には、頭の[https://]を抜いて、それ以降の[www.lucidas.co.jp/blog]を入力するのが正しい設定です。
・トークン名:{{my.Blog URL}}
・値:www.lucidas.co.jp/blog
<マイトークンの値 誤>

<マイトークンの値 正>

これでマイトークンの値は正しく設定できました。
ですが、これだけでは不十分です。
次に、このマイトークンの値を参照しているメールアセットの本文も確認してみましょう。
メールアセットの「下書きの編集」を開き、マイトークンの直前に[https://]を個別に入力した形になっていれば問題ありません。
<メールアセット例>

トークン部分をドラッグ&ドロップした状態で「リンクの挿入/編集」をクリックすると、リンク設定が確認できます。
<リンクの設定例>

正しいリンク設定
リンク先URL:https://{{my.Blog URL}}
リンク元テキスト:https://{{my.Blog URL}}
トラッキングリンク:チェックをつける
Mkt_tokを含む:チェックをつける
メールアセット側も上記のように設定することにより、初めてMarketoがリンクのクリックを正常に計測可能に。ぜひ覚えておきたい仕様です!
まずは正しく使うことから!
このように、自由度が高いからこそある程度仕様を把握して使う必要があるのがマイトークンです。
苦労して作ったメールやランディングページが十分に効果を発揮できるよう、正しい設定方法を知っておきましょう!
もしこれを読んで「あれ? うちの会社のマイトークンの使い方、正しいのかな?」と不安になったら、ぜひルシダスまでご相談を!
執筆者プロフィール

- ルシダスのアシスタント、髙田宏美です。記念すべき令和元年の12月から旭川本社へ勤務しています。出身は旭川。高校卒業と同時に札幌へ。Web系の専門学校を出たのち…[続きを読む]
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