MarketoとGAの使い分け、できていますか?

MarketoとGAの使い分け、できていますか?

こんにちは。自分が過去に執筆したブログ記事のページビュー数を密かにチェックして自己満足する男、加藤です。

本日はマーケティングオートメーションツールのMarketoと、アクセス解析ツールのGoogleアナリティクス(GA)の使い分けについて、お話しいたします。「MarketoもGAも導入しているんだけど、実は使い分けがよく分かっていないんだよね」という方は実は少なくないので、ぜひご一読ください。

そもそも分析する軸が違う

さて問題です。「最近一週間でこのウェブページを見た顧客(リード)は誰だろう」ということを知りたい場合は、MarketoとGA、どちらのツールを使えば効率的でしょうか?
では続いての問題です。「最近一週間でこのウェブページは何回見られただろう」ということを知りたい場合はどうでしょうか?
答えは、1問目は「Marketo」で、2問目は「GA」です。
みなさん、正解できましたか?
同じくウェブページが何回見られたかを見る事ができるわけですが、MarketoとGAは、「分析する軸が違う」と考えると、頭の整理がしやすいです。押さえておいて欲しいこととしては、

  • Marketoは顧客(リード)を軸に分析する
  • GAはウェブページを軸に分析する

ということです。
つまり、GAはそのページを訪れた「すべての人」を計測しているのに対して、Marketoはそのページに訪れた「(既知の)リード」のみを計測している、という事ですね。
この整理学が腹落ちしていれば、上記のような使い分けも簡単に理解ができると思います。

何に役立てるためのツールなのかを把握しよう

Marketoは顧客(リード)単位で、自社の顧客リストの中から「特定の属性のリードを抽出する」「特定の行動をしたリードを抽出する」「一人ひとりのリードの行動履歴を詳細に把握する」ことができます。それによって、属性や行動を基にメールを出し分けたり、顧客の志向に基づいた営業活動を実施することが可能になり、【効果的な営業・マーケティング施策の実行】に役立てるためのツールがMarketoです。
かたや、GAはウェブページ単位で、「ページビュー数」「セッション数」「平均ページ滞在時間」「直帰率」「離脱率」などを見ることができます。また、各ウェブページに対する流入経路なども把握できます。それらの指標を使って、「このページは、このページよりも人気があるな」「このページにはGoogleの自然検索経由での流入が多いな」というようなことが分かり、【ウェブサイトの改善】に役立てるためのツールがGAです。

基本思想を理解して、最適なツールを選べるようになろう

もちろん、MarketoもGAもお互いに日々進化を続けていますので、徐々にその領域が重なりつつあります。
例えば、Marketoの「ランディングページ効果レポート」というレポート機能を使えば、Marketoで作成をしたウェブページに関して、「ページビュー数」を確認することができます。また、GAの「ユーザーエクスプローラー」という機能を使うと、ブラウザ単位ではありますが、サイト訪問者がどのような行動をしたのか一人一人の履歴を確認することができます。
今後も2つのツールは進化をし続けて、それらの違いはより薄くなっていくかもしれません。しかし、各ツールの基本思想をしっかりと理解しておくことは、マーケターとして非常に大切なことです。餅は餅屋の言葉どおりに最適なツールを利用して、効率的・効果的に各種分析ができるようになることこそ、できるマーケターの第一歩です!

執筆者プロフィール

加藤雄一郎
加藤雄一郎
神奈川県横浜市生まれ。大手通信会社にて流通サービス業界向けSI営業経験を経て、IT・WEBを活用したデジタルマーケティングに関する…[続きを読む]

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