アクセス解析、ココだけ押さえりゃ大丈夫 〜GA初級編〜

アクセス解析、ココだけ押さえりゃ大丈夫 〜GA初級編

せっかく作ったお店や会社のウェブサイトをもっと良くしていくためにまず必要なのが、「サイトにどのようなアクセスがあるか」を知る作業。

そのために不可欠なツールなのがアクセス解析と呼ばれるツールですが、ここでは数あるアクセス解析の中でも機能、人気ともにダントツの「Google Analytics(略してGA)」を例に取り上げ、初歩的な画面の見方を超簡潔にまとめてみました。

社内で突然Webの担当になってお困りのアナタに捧げるエントリです!

宅配ピザのサイトからわかること

アクセス解析とはどんなものかを説明するため、まずはこんな仮定から。

昨晩会社帰りに空腹を抱えたあなたは、帰りのバスの中でスマホのブラウザを立ち上げ、ピザの宅配サイトを検索しました。
そこでMサイズのピザとサイドメニューのチキンをオーダーしたあなたは、その後新規コメントの通知が出ていたFacebookのページに移ったとします。

実はピザの宅配サイトに設置されていたアクセス解析は、あなたの行動についてこの時点でだいだいこんな感じのことを把握しています。

  • どの時間にどこの検索サイトからやってきたか
  • 性別や年齢、言語やアクセスしている地域、ブラウザやOS、ネットワーク環境など
  • サイトの閲覧に使った端末(PCやスマホなどの機器)は何か
  • どのページをいつどのくらいの間、開いていたか
  • どんなピザを買ったか(アクセス解析上で設定されていれば記録される)
  • いつどのページを最後にFacebookに移っていったか

把握されたとはいっても、これらは個人単位で記録されるということはなく、実際には宅配サイトを単位とした、こんな情報として記録されます。

  • どんなサイトを経由してここに来る訪問者(お客さん)が多いのか
  • 訪問者の性別や年齢、言語、地域、ブラウザやOS、端末やネットワーク環境などはそれぞれどんな割合になっているか
  • サイトのどのページにどのくらいの訪問があったか
  • どの商品がどれだけ売れたか(アクセス解析上で設定されていれば記録される)
  • どのページを最後にこのサイトから離れた人が多いか

こうした情報をキャッチして記録しているのがアクセス解析なのです。

サイトに来てくれた人が見て欲しいページに計画通りたどり着いているか、その前に離脱してはいないかなどを調べて、サイトを改善する材料を洗い出すんですね。

GAはGoogleの提供する多機能かつ無料のアクセス解析で、そんな作業に欠かせない強力無比なツールなんですが、あまりにも機能が多く、初心者にはややとっつきにくいイメージがあるのも事実です。

では、初心者が初心者なりに無理なく使うにはどうすればいい? というお悩みに、最低限ここだけ押さえておけば困らないという、見方のカンドコロを今回はこっそり(でもないか)伝授しましょう。

サイトの入り口から出口まで、大事なのは4つの視点

設定次第で細かい情報まで分析できるGAですが、そこで見ることのできるデータは、「ユーザー/集客/行動/コンバージョン」という4つの視点に分けられます。

ユーザー

サイトに来てくれた訪問者について詳しく知りたい時には、ここを見ていきます。
具体的なところでは総訪問数や訪問者が見たページの数、新規とリピーターの割合、各種端末の使用割合などの情報がわかります。

集客

ユーザーがどこから来たのか知りたい時に見ます。
サイト訪問の元になったサイトや検索時のキーワードなど、訪問を増やすために必要なヒントはここで見つけます。

行動

ここでは文字通り、サイトを訪れたユーザーの行動を確認できます。
よく見られているページや見られていないページをここで見つけ、サイトを改善するのにも役立ちます。

コンバージョン

サイトの目的に沿ったゴール(ユーザーに「最終的にして欲しい行動」のこと)をコンバージョンといいます。
これは宅配ピザなら「注文」、出版社なら「購読申し込み」など、サイトの目的によって異なりますが、GAではこれらをそれぞれ設定でき、達成した数や達成に至ったいきさつがわかります。

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あとは練習あるのみ!

いかがでしたか?

GAで初心者がまず面食らうのは、何といっても画面に表示されるデータの多さではないでしょうか。

そんな中、1つひとつをイチからすべて把握しようとしても、初めはただ混乱するだけ。

まずはこの4つの視点を上手に使い分けて、自分の知りたい情報をサクッと見つける練習をしていきましょう。

最後に、GAは頻繁にアップデートすることでも有名なので、このエントリを読んで更にGAについて深く調べたい時は、できるだけ新しい情報をたどりつつ調べるようにしましょう。

ウチのサイトが本当にこれでいいのか、あるいはサイトは一旦おいといて、自分たちが達成したいと思っている目標を実現するにはどうしたらいいのか、外部プロフェッショナルの意見が欲しいと思ったら、ゼヒお問い合わせください!

執筆者プロフィール

本田 一彦
本田 一彦
学校では音楽関係の勉強をしてきたにもかかわらず、写植オペレーター兼版下フィニッシャーとして、約30年前にそのキャリアをスタート。工場にゴロゴロいた、もと活版…[続きを読む]

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