コンテンツマーケティングの成果を見える化!

コンテンツマーケティングの成果を見える化!

長年悩まされていた胃下垂が少し治った米澤です。結果、少し太りました。
少しがどのくらいかは伏せさせていただきます……。

最近お客様から「ブログ記事がコンバージョンに寄与しているのか確認したい」という要望を頂いたことがありました。
「先月よりも今月は少し成果出ているみたいですね〜」という感じで、ふわっとしか把握していない担当者は多いのではと思いますが、しっかり数字を把握しておきましょう!

コンテンツマーケティングの成果を定量的に評価するのは一見難しいようですが、こうした分析はGA(Google Analytics)だとコツさえつかめば、実は簡単だったりします。
今日はお手軽な分析方法をご紹介します。

使うのは標準レポート・アドバンスフィルタ・セグメント

というわけで、さっそく「流入経路がブログで、かつコンバージョンしたセッション」をGAで確認してみましょう。
※セッションとは:「訪問」。流入から離脱までの一連の行動をまとめてセッションと言います。

これはブログがなければサイトに来る機会がなかった人たちと言えるので、「ブログの成果だ!」と主張できるわけです。
(厳密にはもっと正確なレポートを用意すべきですが、その話は後ほど……)

これを確認するのに必要なのは、①標準レポート+アドバンスフィルタ②セグメントという組み合わせです。

いきなり小難しい言葉を連発してしまいましたが、切り分けてしまえばどれも簡単な作業です。順番に見ていきましょう。

「流入経路:ブログ」の調べ方
流入を調べたいときによく使う標準レポート(元々GAで用意されているレポート)が、「ランディング ページ」レポートです。

  • 左側メニュー「行動 > サイト コンテンツ > ランディング ページ」から確認できます。
ルシダスサイトの「ランディング ページ」レポート

このレポートに「ブログから流入」という絞り込みを行うのに使うのがアドバンスフィルタです。

  • 表の右上にある検索窓に、抽出したいURL(”/blog”など)を入力しましょう。
「アドバンスフィルタ」を使い絞りこんでみた
※ルシダスの場合は”/blog”というディレクトリが存在しないため、今回は例として”/recruit”で絞り込みを掛けています。

これで特定のURLから流入にデータを絞り込むことができました。
ブログからどれだけの流入が稼げているのか、これで一目瞭然です。

では次に「コンバージョンしたセッション」という条件を加えましょう。

「コンバージョンしたセッション」の調べ方
アドバンスフィルタで絞り込んだランディングページレポートに、セグメントを使って、条件を加えていきます。

先ほどの「アドバンスフィルタ」は、簡易的(だけどすごく便利)な機能ですが、「セグメント」はより高機能です。絞り込みを保ったまま他ページに行けたり、一度作成したセグメントを複数回使用できたりします。

今回は「コンバージョンが達成されたセッション」というセグメントを使います。

  • ランディングページレポートの画面上部、「+セグメントを追加」という部分をクリックし、出てくる窓の中から「システム」を選択してください。
  • 「コンバージョンが達成されたセッション」が見つかると思いますので、こちらにチェックを入れてください。
  • また「すべてのユーザー」のチェックを外しておきましょう。左下の「適用」をクリックすれば作業完了です。
「+セグメントを追加」をクリック後に表示されるセグメントの選択画面

これで「流入経路がブログ」で、かつ「コンバージョンしたセッション」という絞り込みを行うことができました。

下のグラフはどうなったでしょうか。

  • 最後に日付の設定をお忘れなく。まずは月別で確認してみるのが良いと思います。
日付は右上から設定可能
※例としてリクルートページで絞り込んだためコンバージョン4件

これで、ブログ記事がどれほど貢献しているのか、コンテンツマーケティングの成果を月別で定量的に評価できるようになりました。

余談ですが、このセグメント機能は非常に便利で、個人的に使う機会が多いセグメントを挙げると、「コンバージョンに至ったユーザー」「タブレットとPCのトラフィック」「モバイル トラフィック」「新規ユーザー」「リピーター」などなど。
覚えておいて損のない機能です。

高度な分析がしたい方へ

実はこのレポーティングには欠点もあります。
例えば「ブログから流入→後日ブログ以外から流入→コンバージョン」というパターンのセッションは含まれません。
今回の方法はあくまで簡易的なやり方なので、レアケースまではカバーすることができないのです。

また実際にあった話なのですが、コンテンツマーケティングを始めたばかりだと、このようなレポートだと分析するのに十分な数が取れなかったりします。
その場合には、「ブログから流入」または「コンバージョンしたユーザー」という条件を緩めてデータを取ってみるというのが現実的な対応になります。
逆に「自然検索」などの条件を加えてさらに絞り込む、ということも可能です。

こうした分析を行う上での障害を解決するために、レポートを変更したり、セグメントを作成したり、それをシーケンスで……等いろいろ工夫の余地はあります。
今回は簡易的な手法を紹介しましたが、実際にコンサルティングさせていただく際には、より厳密な方法含めご提案しております。

コンテンツマーケティングでのお悩みありましたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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