マーケティングロックスターであり弊社社長の池上が、またおかしなことを言っていました。
「SQL」とか「SAL」とか、ミーティング中にずっと言っているのです。
「そんな航空会社あったかな? 次の北海道行きの便を気にしてるのかな?」とか思って聞いてみたら、またもやマーケの用語でした。汗
今回は、マーケから営業に引き渡したリードをわかりやすく小分けにしていく、MQL、SQL、SALについてのお話です。
……航空会社じゃないですよ。w(え、わかってる?汗)
マーケティングファネルから、次のステージへ
以前の記事でマーケティングファネルについて触れましたが、今回はその次のステップ、マーケから営業にリードが引き渡された後の段階です。
先ほどのMQL、SQL、SALというのは、このリードたちを便宜上さらに細分化するための概念です。
「マーケティングが完了して、営業をかける段階でしょ? 何がそんなに違うの?」と、私自身軽く考えていました。
しかしながら、マーケが良かれと思ってリードをたくさん集めて営業さんに引き渡したら、営業さんはどう思うか?
仕事がなくて暇をしている営業なんて滅多にいないわけですから、余計な仕事が増える。
しかも、このリードたちが本当にお客様になってくれるか実証されていないなら、なおさらです。
最終的にお客様と接する営業とのしっかりとした合意がなければ、マーケティング部門から渡されるリードは、一歩間違えれば使われることなく捨てられてしまうのだとか!
これは一大事です! 事件です!
でも、そうならないように営業としっかり握らないといけないのが、これらMQL、SQL、SALなどの定義なんだそうです。
MQL(Marketing Qualified Lead = マーケティング認定リード)
マーケ部門が一から育てたリードの中で「有望」と判断したホットな見込み客のことです(以前の記事で言うところの、BoFuの次のステージがこれにあたります)。
つまり、マーケティング活動の機が熟した、いよいよ営業に引き渡すタイミングが来たリードです。
この後、実際に営業をかけていくためさらに絞込みが必要になってきます。
ちなみに、ToFu、MoFuのステージからこのBoFuの見込み客に育てていく活動が、いわゆるリードナーチャリングですね!
SAL(Sales Accepted Lead = 営業受領リード)
MQLの中から、営業にいったん引き渡された見込み顧客です。
MQLは、営業とマーケが合意をした一定の条件をクリアしているとマーケが認定したリードですので、営業はいったんこれを受け取ります。
しかし、マーケが「営業してOK!」と判断したからと言って、すぐに営業をかけるわけではないんですね。
そこには「営業担当としてはどう思うか」のジャッジが入るわけです。
SQL(Sales Qualified Lead = 営業認定リード)
営業がいったんは受け取ったリードではあっても、すぐに営業をかけない場合があります。
組織によって実施方法は変わりますが、例えばインサイドセールスなどが電話をかけて見込み度を改めて判定をするなど、案件化につながるか、見込みはあるのかなどが判定されます。
その「判定」を通っていよいよ確度が高いと営業も判断をした、つまり、マーケと営業の両者がお墨付きを与えたリードがSQLとなり、営業マンがアタックをかけるという具合です。
「どんな見込み客か」のための細分化
今回のブログで私が一番お伝えしたいのは、マーケ部門と営業部門との間でこれらの概念を共有するおかげで、よりきめ細やかな営業活動を展開できるだけでなく、営業に引き渡されたあとのリードの状況をマーケも把握できるという点です。
もしこれらの共通概念を持っていなかったとしたら……どうでしょう?
このような人に「マーケティング済みの顧客だから」の一点張りで購入を勧めても、なかなか成約には至らないでしょう。
それどころか、営業からしたら「使えないリードを渡されている」という印象が強くなり、やがてマーケが準備したリードを営業対象外にしてしまう危険性もあります。
だからマーケとしては、MQLになったリードがまずは最低限の約束事を達成していることを確認してから、営業のジャッジを通してSALに昇格させ、さらにSQLとするか、もしくは再びマーケに差し戻すかを知る必要があります。
SALからSQLにならなかったリードには、それなりの理由があります。
その理由を知ることで、MQLの定義のチューニングも行い、より確度の高いリードを抽出できる「頼れる力強いマーケ」へと成長をするわけです!
マーケと言っても、「売る」活動から一歩下がった視点、つまり全体像からリードの動きを把握する必要があるということなんですね!
マーケと営業の連携で、営業に引き渡されるリードの質を共に高めていく……これは営業だけのためではない、マーケのためにもなる相思相愛の整理術なのです!
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