居酒屋に行くと美味しそうなメニューの選択肢の多さについつい、頼みすぎ、食べ過ぎになりがちなマーケテイングロックスターの池上です!
そんな選択肢、何ごとにおいても少ないよりは多い方がいい——と思われがちですが、マーケティングの文脈に限って言えば、選択肢はあまりない方がいいんです。
マーケティングメールに絞ってみると、例えば、
あるいは
なんていうのは、よくよく見かけるものです。
送っている方としては
という希望的観測があるのでしょうが、実際は下手な鉄砲、数打っても弾代ばっかり嵩んでさっぱり当たらないんです。
そんな選択肢の問題ですが、具体的には2つあります。
問題その1
そもそもターゲティングができていれば、そんなに選択肢はいらない!
イベントが好きでたまらない人、なんてそうそういないわけで、立場や興味関心のある分野に関するターゲティングができていれば、直近の全てのイベントの案内をする必要はなく、ピンポイントで興味のあるものだけご紹介した方が刺さりやすい。
また、製品案内なら、受け取り手の温度感(Cold/Warm/Hot)に応じて、製品のご案内をすべきなのか、あるいは無料トライアルをお勧めするべきか、決められるはずです。
問題その2
選択肢が多いと、人は判断に迷う。
そして、迷ったり、面倒だと、よほど重要な事でもない限り「放置」する。
だからって、選択肢の全てが悪いわけじゃないんです。
無駄に選択肢が多かったり、上手に活用してないのが問題です。
ちょっと、実験してみましょう。
なるべく、即答してください。
- 好きな色は何色ですか?
- 好きな音楽のジャンルは何ですか?
- 好きな食べ物は何ですか?
どうでしょうか、即答できましたか?
それとも、「うーん、色って言われても車の色なのか靴の色なのかで違うしな〜」とかってちょっと考え込みましたか?
じゃぁ、質問のしかたを少し変えますので、また即答してみてください。
- 赤と青、どちらが好きですか?
- 洋楽と邦楽、どちらが好きですか?
- お肉とお魚、どちらが食べたいですか?
こちらの方が、即答しやすかったんじゃないでしょうか?
選択肢を絞りに絞ったからです。
そして、これにはもう一つ、マーケターにとって大事な視点があります。
それは、「選択肢」を決めているのはマーケターだという事です。
あえて、こちらの都合に誘導しつつも、選択肢を与えています。
デートすることになった時に、
って聞くと、相手も困っちゃう上に、もし「回らないお寿司!」なんて即答されると、こちらも困っちゃう!でも、
って聞けば、どちらのお店も事前リサーチできていて、雰囲気が良く、予算感も想定内なお店でありながらも、選ぶ権利は相手に与えてます。
どちらがスマートで、良い結果になるかは明白だと思います。
マーケターとして、選択肢を複数用意した時点で、「あ、これ、まだまだ煮詰めないといけないやつだ!」と思うようにしましょう!
執筆者プロフィール
- 株式会社ルシダスの代表にしてマーケティングロックスターを自認しており、経営とマーケターの二足のわらじでお客様の課題解決に邁進する…[続きを読む]
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