PCで文章を入力して何度も目を通したにもかかわらず、後から誰かに「ここ間違ってるよ」と指摘されたこと、あなたにも一度や二度はありますよね?
それがウェブサイトやメール、印刷物として公開された後となると……ああ、後悔先に立たず。
なぜ見落としは起こる?
なぜこうも簡単な見落としが起こるのかというと……画面上のテキストを読んで確認しているつもりが、実は頭の中に構築済みのパーフェクトなテキストをなぞっているがために、「大丈夫だ」という錯覚を起こしているからなのです。
ですから、PCで作成した文章はいったんプリントアウトしてからチェックするほうが、思いのほか容易に入力ミス、内容や論理の矛盾を見つけることができます。
ミスが放置されたままで文章が公になるのは、単に書いた本人が恥ずかしい思いをするだけでなく、会社へのイメージダウンにもつながりかねないので、事前に予防できるにこしたことはありません。
第三者によるチェック:校正というプロセス
さて、プリントアウトの一手間を入れていたとしても、前述の通り著者本人がチェックしている以上、見落としのリスクが完全に拭えないは致し方ないところ。
そんなとき、頼りになるのは第三者の目。つまり校正を分業するんです(分業のスバラシさについて訴える弊社池上のブログをご覧ください)。
文章作成にしても、執筆やリライト(推敲)、添削、編集、校閲、校正といったさまざまな段階があるわけですが、そのどれか1つでも誰かに分業してもらえば、文章チェック機能が高まります。
先入観を持たない第三者のほうが、自分よりもはるかに多くのミスや欠陥に気づいてくれるものです。
「校閲」と「校正」、似て非なるもの
ところであなたは、校閲と校正は作業としては似ているようで、その目的には明確な違いがあることをご存じでしたか?
- 校閲:
- 原稿そのものをベースに、語句の使用や文法のエラー、誤字脱字など文章の間違いはもとより、論理性や整合性、事実関係にまで間違いがないか踏み込んでチェックする。
- 校正:
- 印刷前に、組版の試し刷りを原文と突き合わせて、誤植がないかチェックする。
どちらも文章の完成度を高める上で、必要不可欠なプロセスであることがわかりますね(ここでは便宜上ひとくくりで「校正」としておきます)。
だれかに校正を依頼する際は、「どのレベルまで掘り下げてほしいのか?」(単に誤字脱字のチェックなのか、それとも表現そのものまで踏み込んでよいのか)、明確にしておきましょう。校正を依頼された側もより明確な判断ができるので、作業効率が高まります。
マーケティングコンテンツでは?
マーケターにとって、コンテンツはマーケティング戦略を円滑に稼働させるうえで不可欠な燃料といったところ。中でもナーチャリング向けのコンテンツは、特に多くの時間と労力を費やす部分ではないでしょうか。
そんなマーケティングコンテンツ、一にも二にも「簡潔で読みやすい」がベスト。
たとえば、一見クリエイティブで感性豊かな文章に見えたとしても、内容に論理性がなければ、メッセージは明確に伝わりづらくなります。
ですから、現場のリソースに限界があったとしても、コンテンツで使用する文章を他の誰かに読んでもらうことは、絶対的に価値あるものです。
1人の人の視野は約180度ですが、2人なら360度という草食動物並みに広い視野でより多くの物事が見渡せます。そして3人以上なら……!?
「お互い」というリソース、有効活用していきましょう。
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