最近DXの記事ばかり書いているような気がする今野です。さて、今回はタイトルにもありますが、「DXでリソース不足を解消できるよ!」というお話です。
よく聞く話なので知ってるよ、という方も多いかもしれませんが、ではどのようにそれを行うか、具体的な説明はできるでしょうか?
そこの説明ができないと、DX推進の検討も試算も困ってしまいますよね。DX導入による効果の全体像が把握できれば予算案や計画も出しやすいというものです。
ということで、その考え方の説明をしてまいりましょう!
システム化でリソース不足を解消する?
DX推進で得たい結果、その代表的なものが「時間」と「手数」のリソース補完でしょう。
例えば書式が決まりきった書類の処理などは、パターン化された入力に応じて、パターン化された処理を大量にこなすもの。「書類の定型処理が多い! 事務担当は常に手一杯で月末は地獄の残業!」というお悩みがあったとします。
その悩みの原因は以下のような感じになります。「解決すべき課題」ですね。
- 定型処理で工数を食い潰している
- 時間あたりの処理能力を増やすには人員増が必須
- 定型を理解していないといけないので急な人員増は難しい
- 事務担当が定型で手一杯になり、イレギュラー対処が難しい
事務仕事の定型作業部分をシステムに任せて自動化してみると、今まで定型作業にかけていた時間と手数が浮くことになります。入力もシステムを通じて事務処理が必要な各部署が行うとなれば、事務担当は定型処理の結果確認に集中すればよくなるため作業負担は劇的に減り、別のことに手を回せるようになります!
……と思いきや、ことはそう簡単にはいかないようです。
DXでリソース不足を解消する(=業務を改革する)ということ
書類の定型処理をシステム化するだけでは「定型処理とイレギュラー対処を残業含めてなんとか片付ける」から、「勤務時間内に定型処理の結果確認と、以前と変わらず発生するイレギュラーに対処する」になるだけ。残業ぶんのコストは減りましたが、人的リソースの余裕はほとんどありません。
なぜかというと、仕事の一部を機械に置き換えればその処理性能ぶんの効果はありますが、作業プロセスが変わっていなければ従来起きていたイレギュラーも変わらず発生するからです。
リソース不足解消のためには、イレギュラーを発生させていた従来業務のプロセス、いわゆる昔ながらのやり方自体を、システム使用を前提として見直す必要があります。想定できるイレギュラー対処を織り込んだ作業プロセスを効率的に組み込む、あるいは本来対処の必要がないイレギュラーであれば、対応自体をしないことも合わせて検討すべきでしょう。
こうなるとDX(デジタルトランスフォーメーション=デジタル技術導入による改革)の名のとおり、業務のやり方自体が改革されるということになります。
コストについても、「システムを導入したから」という部分比較ではなく、「従来のプロセス全体でかかったコスト」と「新しいプロセス全体でかかるコスト」で比較検討できるので、経営戦略にまで踏み込んだ比較が可能になります。
業務改善にお困りなら……
「DXによるリソース不足解消はプロセス全体の見直しから!」というお話をお届けいたしましたが、いかがでしたか?
ルシダスでも、旧来の手段(連絡手段でいえばFAXなど)をカットすることを含めた事務プロセス全体の整理を行っているように、情報技術の進化に伴って戦略的に仕事のやり方を変えていっています。
実は、これこそがルシダスの専門分野で得意技。経営戦略やマーケ戦略としてのDX導入のご相談も随時受け付けております。
執筆者プロフィール

- 深川市生まれ、旭川市育ち、旭川工業高等専門学校出身。全国高等専門学校ロボットコンテストなどに取り組みつつ高校生クイズ予選に出てみるなど楽しく遊び、某大手。…[続きを読む]
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