こんにちは、ルシダスの藤澤です。
先日、私がMarketoコンサルを担当しているクライアントからこんなご相談を受けました。
マーケ担当
資料ダウンロードフォームの入力や自動返信メールの開封は数字が出ているんですが、メールに記載されているカタログURLのリンククリックがゼロなんです。
みんな資料見てくれていないんですかね?
さすがに申込者が1人も資料をダウンロードしていないのはおかしいですね、とメールを確認してみたところ、メール内リンクの設定ミスが原因でした。
というわけで今回は、なぜこのようなことが起こったのか、どう設定すればよかったのか、を解説いたします!
なぜリンククリックが計測できなかったのか?
今回作成されたメールは、HTMLメールのテキスト要素内に「直接」URLが記載されていました。
この「直接」という部分が問題で、テキストにURLを記載する場合、トラッキングができるように入力しないとMarketoでメール内リンクをクリックしたかどうかのアクティビティが計測できなくなります。
メール内にリンク先URLは書かれており、資料の閲覧・DL自体は可能ですので、お客様からクレームにはならないと思いますが、マーケ担当としてはそのアクティビティが追えないのは大問題です。
テキスト要素への正しいリンクの埋め込み方
テキストにリンクを埋め込む場合は「右上のリンクの挿入/編集」ボタンから設定します。
すると、ポップアップが表示されますので、
- 「リンク先URL」に遷移させたいURL
- 「リンク元テキスト」にメール内で表示させたい文言
を入力し、挿入ボタンをクリックします。
この時、「トラッキングリンク」のチェックボックスは付けたままにしてください!
これがあることでMarketoがメール内のリンククリックを計測できるようになります。
「mkt_tok」はメールクリックにより、お客様が使用しているブラウザのCookie情報を、データベースにいるリードデータと紐付ける「タグ付け」に必要なものとなります。リンク先URLがMarketoランディングページや自社サイトの場合にはなるべく付けるようにしましょう。
タグ付けの重要性についてはこちらの記事をご覧ください。
すると、画像のような形でリンクが挿入されます。計測可能なリンクの埋め込み完了です!
HTMLはこちらで完了ですが、テキストメール部分の確認も忘れずに!
Marketoのメールはマルチパート配信という仕組みでテキスト版が配信される可能性があります。
通常はリンクのテキストとURLが両方記述された状態でコピーされるので、見栄えが悪くないよう適宜修正を行いましょう。
また、テキストメールでもURLを[[ ]]で挟むことで、受信したメール上でトラッキングリンクに置き換わり、メール内リンクのクリックを計測することができるようになります。計測が必要なリンクには忘れず設定しておきましょう。
いかがでしょうか。
「メール内リンクのクリック」は顧客の行動を分析する上で特に重要なアクティビティのひとつです。
うっかり設定ミスで成果が計測できなかった! ということが無いようメールを作成する際はご注意いただければと思います。
執筆者プロフィール
- 長野県長野市生まれ。神奈川の大学を卒業後は手芸用品の小売店に就職し、全国転勤を繰り返しながら店長として店舗管理業務に携わって…[続きを読む]
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