こんにちは、藤井です。
私自身、ルシダス入社する前はWebサイト・Webシステムを制作する仕事に従事してきました。その中で、できそうもない難しい仕事を振られて困ったことが多々ありました。私と同じような経験をしたことはありませんか? そのような仕事を振られた時は「できません」と言って断ることがあるかもしれません。なぜ断ろうとするのか。主な要因は気が重くなる・不安になるためです。
なぜ気が重くなる・不安になるのか考えてみた
やることが明確な「作業」ではなく、抽象的かつ複雑な「仕事」を任され始めたときに不安を感じることが多いのではないでしょうか?
そのため、気が重くなる・不安になることは自然な現象であると言えます。
しかし、経験が浅いときには許されていても、「できません」と言って断れなくなる日が必ず来ます(現に私がそうでした)。今回は根性論や精神論ではなく、根拠に基づいて「できそうもない、よくわからない仕事」をできる方向に導く方法を考察していきます。
できる方向に導く方法とは?
仕事の因数分解です。もう少し具体的に言うと仕事のゴールからタスクを逆算することです。
ゴールを設定しなければ因数分解できないため、最初に行います。
ここでゴール像が明確に見えない場合は、ゴールへの要件定義が足りないことがわかります。
例
Webサイトを作りたいと言う漠然としたゴールがあったとしても、
- 会社を紹介する「コーポレートサイト」
- 商品を販売する「ECサイト」
- 商品やサービスを紹介する「プロモーションサイト」
など、さまざまなゴール像が思い浮かびます。
この状態では結局何をゴールとすべきかわからないため、用途や目的を確認する必要があります。
1で設定したゴールを崩し、ゴールの素材(タスク)に分けます。
例
コーポレートサイトを作成する場合
- Webページを乗せる「インフラ」
- Webページの「デザイン」
- デザインをマークアップした「コーディングデータ」
- サイトの内容「コンテンツ」
などを準備する必要があります。さらにインフラは
- Webページを公開するために必要な「ドメイン」
- Webページのデータを入れる「サーバー」
の準備が必要です。さらにサーバーは
- サーバー自体の機能である「スペック」
- 稼働率を考慮した「サーバーの構成」
を考慮、さらに稼働率を考えた構成は……
といった具合に崩していくことができますが、不安を拭い去ることができたと思った段階で止めて大丈夫です。
2で崩した素材を組み合わせて、1で設定したゴールに辿り着けるか検証します。
自分で分解したものを自分で再構築しても問題(崩し方が違う、崩しが足りない)に気づかない場合もあるため、ブリーフィングを行い他のメンバーを巻き込んで再構築すると良いでしょう。他者からの意見を取り入れることで、より精度が高い因数分解が可能になる場合もあります。
こうすれば、ある程度先行きが読めるようになり、漠然とした不安は解消されるのではないでしょうか? 不安解消以外にも、複数人で仕事を進める上の認識合わせや、他のメンバーに仕事を振るときに役立ちます。
因数分解ができない場合
この方法は、これまでに培ってきた知識や経験則で行う部分があるため、特に初めての業務の場合は分解できない箇所が出てくると思います。知識や経験を積むためには時間がかかるので、できないと割り切ってしまうのも大切です。
もし、分解できない分野がWebマーケの場合はルシダスにご相談ください。知識や経験が豊富なスタッフが、よりよき因数分解を手助けいたします。
執筆者プロフィール
- 北海道旭川市生まれ。Web制作会社とシステム開発会社を経験。リーマンショックの影響からか、就職が決まらず大学を卒業。ハローワークで担当していただいた方から…[続きを読む]
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