URLに日本語を使うことの注意点

URLに日本語を使うことの注意点

コーディング時のclass名の命名規則に地味〜に悩みつつ、いい感じにハマっていくと楽しい五十嵐です。
ということで今回は、命名に関連してけっこう大事なルールがある「日本語表記のURL」についてお話しします。

WEBページの場所を示す住所であるURL。
突然ですが皆さんはこのようなURLを見たことがありますか?

https://*********.co.jp/会社概要.html

URLは本来半角英数字と一部の半角記号しか使用できないのですが、場合によってはこのように日本語名で表示することも可能です。

例えばCMSのWordPressなどでは、投稿記事の日本語タイトルをそのままURLにするような設定を選ぶことができます。

WordPressでは「投稿名」を含んだオプションを選択すると「sample-post」の部分が投稿記事のタイトルそのままのURLになります
URLって日本語でもいいんですね!こっちの方が分かりやすくていいかも?

確かに分かりやすいですし、日本語URLはSEO的にも問題はないそうです。しかし次のようなデメリットもあります。

URLが謎の文字列に!?

ブラウザ上ではいい感じに見えている日本語URLですが、問題はこのURLをコピーペーストした場合…

https://*********.co.jp/会社概要.html

だったはずが、

https://*********.co.jp/%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E6%A6%82%E8%A6%81.html

こうなってしまいます。

なぜかというと、本来は日本語のようなマルチバイト文字はURLに使用できないところ、このような文字列に変換することで、表示できるようにしているからなんです(これをURLエンコードといいます)。
実はコピペ後に出てきた%混じりの謎の文字列が本来のURLで、それをブラウザが日本語に変換してくれていただけというわけですね。

日本語URLで生じるデメリット例

まず、SNSなどでページを共有する際にURLが長くなってしまう事です。

こうなってしまうと文字列から意味が読み取れず、逆に不審なページであるという印象も与えてしまいかねません。

かといって日本語URLのまま貼り付ければいいかというと……

上の画像はエンコードされていない日本語部分がURLとして認識されず、自動リンクが途切れてしまっているケースです。この状態では青文字部分だけのURLになってしまい、共有したかったページを開くことができません。

共有や他のサービスとの連携を目的としたページの場合、これらの点に注意した方が良いでしょう。

以上のような理由から、特別な意図が無いのであればURLに日本語を使用するのはあまりオススメできません。
基本は半角英数字で、短くシンプルに、意味のある単語を組み合わせて決めるのがいいでしょう。
※例えばルシダスのブログの場合、記事に関連した単語やキーワードを組み合わせています。

Marketoで生成されるURLの場合

ちなみに、MarketoのランディングページではURLに日本語の指定ができないようになっています。

注意が必要なのはMarketo上にPDFや画像をアップする場合の、アップ前のファイル名です。
Marketoでは日本語名のファイルをアップすること自体は可能なのですが、アップ後のURLは次のようにエンコードされた状態になります。

・「日本語アップロードテスト.pdf」というファイル名でPDFをアップロードした場合のURL例
https://(MarketoのURL)/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%9A%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%99%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88.pdf

見ての通りURLエンコードなのでブラウザ上では日本語で表示されます。が、ボタンからのリンクやトラッキングリンクがとても長くなり、利便性に影響が出てきてしまいます。そしてMarketoは一度アップロードしたファイルの名称変更が不可能なので、このような事を防ぐためにも、ファイル名は普段から半角英数字(半角スペースはNG!!)で名付けるように徹底しましょう。

URLやファイル名の適切な決め方にお悩みの方は是非ルシダスにご相談ください!

えぇ……何故そんなことでコンサルに相談を?半角英数使えばいいだけの話ですよね?
と思われるかもしれませんが、地味にそして確実にマーケの数字に影響する要素だからです。しかも作業工数にも影響を与えます。命名規則は企業の秘蔵ノウハウだったりすることもあります。侮るなかれ、です。

命名規則以外にも、 文章を書くときのルールブログ執筆のポイントを資料にまとめています。作業工数の削減はもちろん、クオリティUPにつながりますので、ぜひ参考にしてください!

執筆者プロフィール

五十嵐槙子
五十嵐槙子
新潟市出身。新潟の大学で美術を学び、卒業後は新潟の企業に就職していましたが、クリエイティブな仕事への憧憬を捨てられずに退職。デザインとWEB制作を勉強しつつ…[続きを読む]

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