どうも、入社早々、素人ながらに動画編集を任されるようになり、そのうち出演側に回るかもとボイトレを始めたものの、三日坊主で終わってしまった手塚です。
そこで今回は、継続してボイトレをする方法……否、滑舌が悪い、周囲の環境がうるさいなどの悪条件でも、収録した音声を劇的にイケボイスにする方法を伝授します!
インハウスで動画を制作する場合、どうしても素人っぽさが残ってしまったり、なんだかパッとしない映像になったりすることも少なくないと思いますが、そういう時、改善すべきは映像ではなく、実は音声の方であることが多いのです。
なるべく話者の口元にマイクを近づけるなどの収録テクニックもあるのですが、今回は、撮影から収録まで全部を終えた「その後」に、スパイスの如く映像全体のクオリティを上げてくれる、とっておきの方法をご紹介します。
収録に失敗してもご安心を! 音声編集ソフトが味方になります
実際、ルシダスで動画を撮影する際も、専用のスタジオがあるわけではなくオフィスの一角で撮影するため、うっすらと入ってしまう背景のタイピングノイズや話声を後から編集ソフトでひたすら削除しております。
その経験のおかげか、音声編集ソフトの使い方に関してはある程度知見が得られましたので、素人でもできる音声改善の具体的な方法を3ステップにまとめてみました(そもそもの音声の収録方法についてはこちらのブログをチェック!)。
ステップ1 全体的な環境ノイズを軽めに削除する
まずは、音声収録につきものの環境ノイズを簡単に削除していきます!
環境ノイズとは、撮影時には気づかなかったけど再生してみると意外と耳ざわりなエアコン、ドアの開閉、椅子などを動かす音、外から響いてくる通行車両や人の音などです。Auditionに音声ファイルを取り込んだら、エフェクトメニューから「ノイズリダクション」を選択することで、全体的なノイズの削除が行えます。さらに、タイピングノイズや破裂音などの細かい箇所については、スポット修復ブラシも有効です!
ステップ2 他の音源と音量バランスを統一する
複数のクリップにまたがって編集するときや、動画を途中で切ってつなぐ場合、ポッドキャストなどで音声ファイルを連投する場合などには、他の音声ファイルと同じ音量になるように調整する必要があります。
ここでは、音の強弱を崩さずに全体の音量を調整する「ノーマライズ(正規化)」と、音量の幅を縮める「コンプレッサー(圧縮)」というエフェクトを組み合わせて使用しています!
ステップ3 良い声を演出する
ここまできたらせっかくなので、欲を出してイケボイスにしたいところ。
「パラメトリックイコライザー」という周波数域ごとの音量バランスを視覚的に調整できるエフェクトを使います。ポイントは、特徴のある音域を強調していくことです。逆に、それ以外の音域は敢えて下げておくことで、色気を出していきます(この時、音量が再び大きくなりがちなので、最後に「ノーマライズ」を適用して調整することをおすすめします!)。
言葉だけでは今ひとつピンとこないと思うので、今までの内容をダイジェスト動画にもまとめてみましたので、実際にサンプル音声の違いも聞いて確認してみてください!
音質は整った! 作品をさらに磨くには……?
以上が、音声収録環境が整わなくとも、なるべく良い声を届けるための方法でした。ウェビナーや音声メディアを社内内製で運営していく場合は、ぜひこのやり方を活用してみてください!
とは言え、せっかく作った作品の本質的な良し悪しは音質以上に中身が重要なのは言うまでもないと思います。音質の上げ方はわかったけれども、実際にコンテンツを企画したり、継続して運営していくにあたって、「もっと本質的な戦略について知りたい!」という意欲的な担当者の方はぜひこちらのウェビナーもご覧ください。
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