元々あったパッとしない何かにプロが少しだけ(でないことも多いけれど)手を加え、結果見違えるようなモノに大変身!
……という企画はまだ色々と流行りのようで、特に世間では「大改造!!劇的ビフォーアフター」のような建築系やメイク系のものなどが人気を集めています。
「元を生かしつつ、ひと手間加えてリメイクするとあ〜ら不思議!」という、まさに王道の図式ですが、今回はそれを「ちょい足し→大化け!今風デザインのエッセンス」と題してムリヤリ社内で制作するコンテンツに適用してみましょう。
斜めに読む「今風デザイン」のトレンド
さて、ひと口に「今風デザイン」と言っても、そこは流行りすたりのものですから、あくまでこのエントリの出た時点という条件付きで、ここ数年来の大きな変化の中で、今回取り入れるエッセンスに関係するものだけ、超ざっくりとさらってみましょう。
フラットデザイン
・デザイン上の余分な要素をできるだけ排除し、シンプルでダイナミックなレイアウトや色で表現するデザイン手法。
・立体感を生み出すエンボスや光沢、グラデーションなどの細かいワザを駆使した今までの表現(リッチデザイン)とは反対に、すべてが平面的な要素から作られているのが特徴。
ビビッドカラー
・シンプルな要素(文字や図形、写真など)をシンプルなレイアウトにまとめて、その分足りなくなりがちなメリハリをビビッドな色で加えてバランスをとる手法。
・派手で鮮やかな配色はデザインにカラフルでポップな印象を与え、フラットデザインとも相性が良いとされる。
グリッドレイアウト
・画面を格子(グリッド)のように縦と横に分割して、それをレイアウトの下敷きにコンテンツを配置していくレイアウトの手法で、新聞や雑誌など印刷物でも使われている。
・各コンテンツを各グリッドにきちんと配置して余白を統一するため、中身の大きさが多少違っても、きちんと整列された印象を与えることができる。
とはいえ、何をどうするか?
先ほどざっくりとさらった時点でお気づきになったかと思いますが、これらのトレンドは互いに関連して、影響を及ぼしあっているので、共通する部分も結構あるんですね。
そうはいっても、いったい何をどうするところから実際に始めていけばいいのでしょうか。
今回はこれらのトレンドから、以下の2つをエッセンスとして取り入れることにします。
・ビビッドな色をアクセントにしながらも、フラットでシンプルなデザイン。
・余白をしっかりとって、メリハリの効いたレイアウト
ではさっそく作例をご紹介します!
今ある要素をもとにして、極力シンプルに
なぜか今回の作例は、どこの会社にでもある「就業規則」。
ただでさえシンプルなこの文書を、一体どうやって今風に仕立てるのでしょうか?
今回はビフォーアフター付きの文書サンプルを用意しましたので、例によって簡単な解説付きでご覧ください。
いかがですか?
これで無味乾燥な就業規則が誰でも楽しく読めそうですね!(んなわけない?)
大切なことは、何といっても「あれこれ手を入れ過ぎない」ということに尽きます。
つい色々手直ししてしまいたくなる気持ちをグッとこらえて、今あるものをシンプルに生かすことに徹して化粧直しすれば、少なくとも向こう2年くらいは流行りから外れることもなく、安泰でしょう。
それ以降のことは……その時にまた考えましょうか(笑)。
執筆者プロフィール
- 学校では音楽関係の勉強をしてきたにもかかわらず、写植オペレーター兼版下フィニッシャーとして、約30年前にそのキャリアをスタート。工場にゴロゴロいた、もと活版…[続きを読む]
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