Marketoをさわり始めて早くも三年(本エントリ執筆時点)。
「石の上にも三年」とはよく言ったもので、座り続けた石(Marketo知識)もほんのり温まってきたクマガイです(柿八年までは、まだまだです)。
今回はそんな経験から、これを知っているのと知らないのとでは雲泥の差が出る、Marketoを使い始めたらまずは覚えておきたい仕組み、「アセットID」についてお話させていただきます。
「アセットID」を知ることで、Marketoを扱うにあたって、指示者〜作業者〜確認者が爆速かつ正確に意思の疎通ができるようになります。
「アセットID」とは?
まず最初にお断りしておきますと、この用語は私の造語かもしれません。
Marketoの公式Docsで「アセットID」と検索してもヒットしません。
あくまで「便宜的な用語」程度として覚えておいてください。
「アセット」という用語は、こちらのエントリでも使っていましたが、基本的にはMarketo内で作成できるメールやランディングページ、フォームなどを指します。
「アセットID」の仕組み
Marketoはアプリのインストールが不要で、ブラウザがあれば使うことができます。
Marketo内で作成したアセット(やプログラム)の在処はブラウザのアドレスバーにURLで示されます。
このURLにアセットの種類によって固有の略号とナンバーが含まれており、この略号とナンバーの組み合わせはMarketo内ではユニーク(一意のもの)になるので、「アセットのID」という役割を果たすことができます。
アセットやプログラムの略号例を挙げると以下のようになります。
プログラム4種
デフォルトプログラム: | #PG |
---|---|
メールプログラム: | #EBP |
イベントプログラム: | #ME |
エンゲージメントプログラム: | #NP |
アセット類
ランディングページ: | #LP |
---|---|
メール: | #EM |
フォーム: | #FO |
スマートキャンペーン: | #SC |
スマートリスト: | #SL |
他にも多々ありますが、ここでは割愛いたします。
ぜひ、ご自分の目で各アセットを選択した時に表示されるアドレスバーを確認してみてください。(百聞は一見に如かず!)
アセットIDのメリット・活用例
なんとなくアセットIDの仕組みについて理解していただけたかと思います。次にメリットや活用例を見てみましょう。
例えば、フォームを作成し、第三者に確認してもらいたい場合、次のどちらの方が相手に正確に伝わるでしょうか?
A.フォームの名称で伝える
B.アセットIDで伝える
- フォルダが多かったり、フォルダの階層が深かったりすると見つけにくい。
- 同じ名称のフォームが何個もあると見つけにくい。
- 名称を変更(リネーム)すると見つけられなくなる可能性がある。
- アセットの置き場所を変更すると見つけられなくなる可能性がある。
Marketoを使い込むほど、様々な施策が展開され、それに伴って整理のためのフォルダも増えていきます。
ゴールとなるフォームを「名称だけ」を頼りに、どこのフォルダに入っているか探すのは不毛です。
「名称から検索ができるじゃないか!」とおっしゃる方、半分正解ですが、次に「2」の問題にぶつかります。
基本的にアセット類の名称は一意でなければならないMarketoですが、プログラム内にあるローカルアセットについては同じ名称を付けることができます。
また、アセットの名称はあとから変更(リネーム)することができ、ある日を境に名称での検索では見つからなくなってしまう可能性がゼロではありません。
そして、アセットの「置き場所」が変わる可能性もあります。
これはフォルダやプログラム間の移動だけでなく、「マーケティング活動」から「デザインスタジオ」への移動(逆も然り)もあるので、マーケティング活動内を必死に探しても、デザインスタジオに移動されていたら、目視で見つけることはできません。
それに対して、「アセットIDは不変」です。
アセットの名称や置き場所を変えても、アセットIDはそのまま維持されます。
つまり、アセットIDで示せば、「1」「2」「3」「4」いずれのデメリットもありません。
お使いのMarketoインスタンス内で、アドレスバーに表示されている「https://ooo-ooo.marketo.com/」の後ろにアセットIDを入力し、エンターキーを押すだけで、常にそのアセットを最速で見つけることができます。
実は過去にもこのアセットIDに関するエントリを挙げています。
Marketoの操作・作業をする方は、ぜひこちらも合わせてお読みください!
ルシダスでは当たり前?!
今回お話させていただいた内容は、ルシダスでは当たり前のように、日常的に使われています。
Marketoの仕組みを理解し、お互いに共通言語で話ができるのは、無駄なくかつ正確な仕事をする上で役立っています。
もし「知らなかった」という方がいらっしゃいましたら、ぜひチームでこのTIPSを共有し、今後ご活用いただければ幸いです!
執筆者プロフィール
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高校から始めた男子新体操をきっかけに、ブレイクダンスなど身体を使ったパフォーマンスにどっぷりとハマる。
そのままフィットネス業界に入り10年弱、インストラクターや店舗の運営・管理、新店舗…[続きを読む]
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