ブログ書き出しのつかみとして、最近観た映画の話題を出したいと思いつつ、「エバーグリーンコンテンツでタイムリーな話題は避ける」というジレンマに陥るクマガイです。
今回は、Marketoフォームの機能「非表示フィールド」の使い方と、非表示フィールドを「ブール値」と組み合わせた際の注意点についてご紹介します。
(こちらの情報は、執筆当時2019年4月のものです)
「ブール値」について
先に、「ブール値」について確認をしておきます。
Marketoのフィールド「配信停止完了」などは、フォーム上での見た目は「チェックボックス(単数)」。
プログラミング寄りの話をすると、データ型は「ブール値(Boolean)」、値は「true/false」もしくは「1/0」、日本語ならば「真/偽」の二者択一です。
スイッチの「オン/オフ」をイメージしていただくとわかりやすいと思います。
非表示フィールドについて
Marketoのフォームには「非表示フィールド」という機能があります。
その名のとおり、「フォーム上には表示されないフィールド」で、使いどころは、「フォーム入力者が、その項目を入力していなくても、意図した値を送りたいとき」です。
ちょっとわかりにくいので、「メールの配信停止ページ」のフォームを例に、実際の操作画面の画像も交えながら説明を進めていきます。
フォームの編集画面で、非表示にしたいフィールドを選択し、「フィールドのタイプ」を「非表示」に変更します。
次に、[ 自動入力:編集 ]をクリックします。
[ 値の取得先 ]にはいくつかの選択肢があり、「URLパラメータ」や「Cookie値」、「参照元パラメータ」など、「フォーム入力者自身が入力しないような値」を一緒に送信することができます。
「デフォルト値の使用」で、[ デフォルト値:true ]とします。
このフォームをプレビュー表示してみると、「非表示」にした「配信停止完了」の項目が見えなくなっています。
「配信停止完了:true」を非表示にしておくことで、フォーム入力者がメールアドレスを入力するだけで、配信停止希望を送信することができます。
(*なお、非表示フィールドにしなくても、「配信停止完了」を必須項目にしておけば、「false」のままでは送信されないようになります。)
以上が、非表示フィールドの使用例です。
「偽」が使えない!?
非表示フィールドで、「ブール値」のデフォルト値として使える文字列を色々と試してみた結果、「偽」は使えないという結果がわかりました。
以下が試してみた文字列とその結果です。
文字列 | 結果(アクティビティログで確認) | 挙動 |
true | [true]に変更 | ◯ |
false | [false]に変更 | ◯ |
真 | [true]に変更 | ◯ |
偽 | [true]に変更 | × |
1 | [true]に変更 | ◯ |
0 | [false]に変更 | ◯ |
yes | [true]に変更 | ◯ |
no | [false]に変更 | ◯ |
*非表示フィールドのデフォルト値として手入力した場合
「真」は想定どおり[true]の挙動をしてくれたのですが、「偽」も[true]の挙動をしてしまうという結果でした。
これは、Marketoのデータベースでは、ブール値型フィールドの値として使えるものは[true/false]、[1/0]もしくは[yes/no]で、文字列の場合は、空文字列とfalse,0,no以外は[true]と判定されるため、「偽」という漢字を入れても結果は[true]となってしまいます。※半角英数であれば、大文字・小文字は問いません
強いて言うと、「真」を入れて[true]の挙動になっているのも、結果オーライな偶然の産物ということになります。
稀なケースだけど気をつける。そしてリスクの少ない方法を取る。
日本語表示でMarketoを使用する機会が多い我々ですが、もし「ブール値」で非表示フィールドを使用する際は、デフォルト値の手入力において、「true/false」もしくは[1/0]を使うようにしましょう。
そして、Marketoに慣れている方はお気づきと思いますが、無理にフォーム内の非表示フィールドとして入れずに、スマートキャンペーンのフローアクションで値の変更をするというのも1つの手だと思います。
こちらは漢字の「真/偽」ですが、値は手入力ではなく選択肢から選ぶものですので、間違いの心配はありません。
以上です。今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
執筆者プロフィール
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高校から始めた男子新体操をきっかけに、ブレイクダンスなど身体を使ったパフォーマンスにどっぷりとハマる。
そのままフィットネス業界に入り10年弱、インストラクターや店舗の運営・管理、新店舗…[続きを読む]
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