ルシダスブログ100回記念座談会 〜ブログってなぜ大事!?〜

ルシダスブログ100回記念座談会 〜ブログってなぜ大事!?〜

どうもどうも。みなさんこんにちは!
ルシダスのゆるくないキャラクター、ルシ君でーす。

ところで皆さん! 事件ですヨ!!

最初はひっそり始まったルシダスのブログですが、ここ2年ほど豆豆しく更新に力を入れた結果、記念すべき100回を迎えました!

塵も積もれば山となる!
千里の道も一歩から!

……で、「せっかくだからなんかしようや」という弊社マーケティングロックスター・池上の鶴の一声で、普段は道内や東京でバラバラに活動しているメンバーが旭川本社に集結!
社内のお座敷(ただの古い倉庫という説も)で座談会が開かれる運びとなったわけ……なんですが……。

 

ブログが大切な理由って?

池上:
まずみんなに聞きたいんだけど、ブログってなんで大事なの?
長坂:
……なんだかえらくさっくりし過ぎてません?
せっかくの100周年記念なんですから、もうちょっとフォーカスを絞ってくれないと。
石田:
……長坂さん、何をボケてるんです。
100回記念ですってば。
本田:
屯田兵の時代からルシダスやってんですか?
角波:
ボクまだ生まれてませんよ。
五郎さんもまだコッチ移住していないですよ。
拾って来た家も建ってないし……ケンとメリーの木セブンスターの木もまだ有名になってませんよ!
そもそもマーケティングの概念自体が生まれてなーい!(かも)
池上:
はいはいみんな(特に角波くん)、話広げ過ぎ、深掘りし過ぎ。
うーん、さすがにマンモスは絶滅してたか。
石田:
あ、ブログがなぜ大切か、でしたよね?

シリーズものは何本か合わせたらダウンロードコンテンツにもなるし、単発ものはナーチャリングメールにも使えますよね。
いろいろ再利用という点で、ブログって、コンテンツマーケティングの土台なんじゃないかと思います。

加藤:
結構ありますよね、ある程度記事が増えてきたら、体系立てて別のコンテンツにする、という活用の仕方。
池上:
うーん、それもあるけど、俺はもっと基本的な部分で、ブログって大事だなと思うところがあって。

要は「企業サイトって面白くない」、ぶっちゃけ、この一点に尽きると思うんだわ。

角波:
は?
本田:
仮にもマーケのコンサルを請け負う会社として、言っていいことと悪いことがあるかと。
石田:
企業サイトにアクセスする価値なしだなんて!!(←そこまでは言ってない)
加藤:
マーケティングロックスターとして暴言過ぎません?
池上:
あーもーうるさいな! ちゃんと続き聞いてよー!

大昔だったら、会社のウェブサイトを作るにあたって、トップページに会長のあいさつを載せるのが定石だった。

でも、こういうあいさつって本質的に面白くないじゃない?
それに事業内容だってそんなコロコロ変わるはずないから、たいがいずっと同じコンテンツのままだしね。

その反面、ブログは、その中で働いてる人が言ってることだから、多少なりとも面白いじゃない?
その会社に活気があるかどうかも透けて見える。
「自分と一緒に仕事をしている人や自分が買おうと思ってる商品を作ってる人たちは、普段何を考えて、何をやっているのかな?」というヒントにもなるし。

だから本当の意味で、「人に見にきてほしい」という役割を果たしているのは、企業サイトじゃなくて、ブログのほうじゃないか、って思うんだよね。

正直、企業サイトなんて、訪問する時なんかに「あれ、地下鉄の何番出口から出ればいいんだっけ?」って、ちらっと覗く程度のアクセスしかないよね。

長坂:
確かにそうですね。(笑)
石田:
その点、「ルシダスへのアクセス」なんかウェブサイト見るまでも……なんせ一本道ですから。
本田:
逆に宅急便屋さんが場所わからなくって、電話かかってきたりしますね。
角波:
「野菜直売所の隣にあります」って説明するとき、しみじみイナカだなって実感しますね。
ポイント:
ブログこそが、その会社の素顔を伝える真の企業サイトである。

 

読者目線になるってどういうこと?

池上:
はいはい、またも横道に逸れたところで……。

皆さん、トクホってあるじゃないですか。

角波:
特定健康なんちゃら、でしたっけ。
池上:
そう、「脂肪がつきにくい」とか謳い文句にしてるアレ。

具体的にどうして脂肪がつきにくいか、どういう効果があるのか、懇切丁寧に具体的な話をしたからといって、多分買う気はあまり起こらないと思うし、そもそもそういう話に対して時間をかけて聞こうっていうテンションの人は少ないよね。
それって要は、売る側の都合の押し付けだよね。

逆にトクホを買うシーンって、TVのCMにしても陳列棚のPOPにしても、まずは「ラーメンと半チャーハン食べちゃったんだ……ふーん、トクホでしょ!」っていう、消費者がドキっとする痛いところを突いてくるところだと思う。

買い手側の心理というか、ご都合にうまーく乗っかってるんだよね。

特にTOFU(=Top of the Funnel、マーケティングファネルの上位)の層に対してなんだけど、「みんな、これのどこが刺さるの?」という目線が、ブログでも必要かな? と思うんだ。

本田:
自分の経験から言えることなんですが……「MAとは何か」を知らない状態で入社してきたじゃないですか。

その状態でMAの利用をお薦めする立場になった身としては、「じゃあ、何も知らなかった1年前の自分にだったら、どうオススメする?」と仮定しながら、ブログ書いてますね。

「知らない人には、こういうものだったら刺さりそうだな」ということを探りながら。もちろん今の自分が理解していることしか、ブログには書けないんですけど……。

逆に「全く知らない自分が、全く知らない人にお知らせします」というやり方があることに気づいたんですよね。

池上:
それっていいポイントですよ、本田さん!
自分がわかっていない部分はあるけど、相手はもっとわかっていないから、そのレベル感に合わせて物事を書くってことですね。
角波:
ボクはいま、「私が新人の皆さんを代表して、マーケティングロックスターの池上さんにこのマーケ用語を聞いてきました」っていう切り口から、いろんなテーマで記事を書いています。

「何も知らないマーケ1年生の自分」だからこそ、「マーケの専門家から仕入れてきた有益な情報を共有する」という点で、読み物としてのニーズを生み出せていると思うんですよね。

池上:
うんうん、確かに。

新人が先輩に聞いてきたという視点は、同じ目線の人には刺さるよね。
逆にその道の専門家がいくら講釈垂れても、共感できないから刺さらない。
正しいことを言っているかもしれないけど、「上から目線」という時点でアウト、なんだよね。

ポイント:
「知らない」ことを恐れるな。
それが逆に相手への説明の切り口になる。

 

メッセージ、どうすれば伝わるの?

石田:
さっきのトクホの話との関連でお尋ねしたいんですけど……「受け手側があんまり考えなくていい」っていうのが、伝わるポイントなんですかね?
そのまま受け取れるもののほうが伝わりやすいのですかね?
文章よりも動画のほうが受けがいいのも、そのあたりが理由なんですか?

……ってか、動画の前には文章は無力? 夢も希望も未来もない……?(涙)

池上:
はいはい、大げさな。

えーと、そこは説得力が絡んでくると思う。
時間が限られている中で、動画のほうが、説得力がある。
だから皆、観る気持ちになる。

トクホの場合は何が凄いかというと、あのマーク。

あれで「厚生労働省が効くって言っているんだから、効くんだろ!」という説得力が生まれる。
実際には厚生労働省は効くってお墨付きしてるとも言い難いんだけど、受け手としてはニアリーイコールでそう受け止める。

加藤:
確かに、綺麗な一般論よりも、自社や他社の事例に説得力があるのも、そういうことかもしれませんね。

たとえばあの『ライザップ』。

何屋さんなのかわからないのに、妙に説得力がある。
たくさんの人が痩せているという成果がビジュアルでわかるから、「すげー、行ってみようかな」という気持ちになりますし。

それをただ教科書的に、「糖質抜いて、何回腹筋して」なんて説明だと、逆に誰も行く気にならないかもしれませんね。

池上:
確かにライザップって、フィットネスなのか、医療事業者なのか、それとも他のものなのか、何屋さんなのか具体的な描き方はしていないけど、妙に説得力があるよね。

他にも……たとえば、ある分野で一定の成功を収めた人の言葉って、たとえ他の分野についての話だったとしても、説得力があるよね。

長坂:
あと、その人のキャラクターも大きな要素じゃないですか?

その人の個性が、ブログでの語り口というか、論調やスタイルに影響する。
読み手側も文章を通じて書き手の視点やレベル感を感じ取ったりして、共感を深めたり、逆に合わないな、って感じたりすると思うんですよね。

石田:
な、長坂さん、なんかキャラ違いませんか……。
長坂:
えー、これが本来のワタシですよ!!
加藤:
著者の名前もそうですね。明記されていると、内容に重みが出る。
実在の人間が書いているという感覚がわくし。
石田:
肩書きもそうですね。「○○大学教授」とか、それだけで何となく信用が出てくるし。
本田:
逆に言えば、そういう名前とか肩書きで、「ああこの人はこういう立場で発言してるな」「バイアスがかかってるな」という判断材料にもなりますね。
角波:
マーケティングロックスターも、知名度が上がれば、業界的にすごい肩書きになりますね!

よーし、二代目マーケティングロックスターに、オレはなるっ!

本田:
それならまず形から入らないとね。なにせロックスターだから。(笑)
ポイント:
どこから説得力が生まれるか? を意識する。

 

説得力が大事なのかわかる。
でも、どうやってチェックする?

池上:
説得力が大事っていうのはわかったところで、じゃ、自分たちが書いているものにどれだけ説得力があるの? て問われると、そこは誰もチェックしていないし、実際できていない。

だからまずブログを書く前段階としてのプランニングそのものが、非常に重要なんじゃないか? と思う。

本田:
確かに、「読み手の目線で書いている」「こういう目的にはこんな題材」という計画そのものがないといくら執筆や校正に力を使っても、肝心の目的チェックや説得力チェックはできませんね。
長坂:
その点、うちは定期的に読者のニーズ別に、ターゲットをコールド、ウォーム、ホットに分けて、どのネタが誰にふさわしいか、事前にプランニングはしっかりしてますね。
角波:
スタート段階で、説得力は担保していることってことですね。
石田:
しっかりプランニングしてるんですから、長坂さん、もっとブログ書いてくださいよー。
みんな毎回「(人数少ないから)自分のターン早過ぎ」って、戦々恐々としながら執筆してるんですよ。
長坂:
えー、わ、ワタシは経理総務専門だしー。
だからホラ、ネタあんまりないしね。
角波:
何だったらボクのネタ、どんどん使ってくださって結構ですよ♪
ポイント:
事前のプランニングが、最終的な目標達成や説得力の担保につながる。

 

ビジネスにカンケーないブログって意味ある?

加藤:
前から疑問だったんですけど……「ここのラーメンが美味しい」とか、本業と全く関係ない記事を出している会社もありますよね。

僕、結構この手の記事は好きでよく読んでますけど、実際、施策としては根本的にどうなんですかね?

コンサルによって「本業に全く関係ないこと書いてもしょうがない」という人もいれば、「そのほうがおもしろいから意義がある」という人もいて、諸説あるんですよね。

池上:
うーん、そこはもっとシンプルじゃないかな。

ラーメン記事に意味があるのかどうかじゃなくて、それ自体に目的があるのかどうか
純粋に読者数を増やしたいのなら、それはそれで立派な目的。

あとは労力に対する効率がいいかどうか、測定は必要だね。

本田:
ある意味、そういうラーメン記事も1つのナーチャリングのかたちではないでしょうか。

マニア的に好んで読んでいるうちに、1年後には、どういう人たちが働いているどういう会社か、読み手の脳内にその会社が勝手に出来上がっている
脳内ルシダスとかね。(笑)

そうなれば、一方的かもしれないけれど親近感も強まりますよね。

加藤:
でも、そういうレベルって、狙っていかないと続かない感じですよね。

「さあ書きましょう」って決めていきなり書けるものでもないし。

角波:
実際継続するとなると、どれだけ目的意識を明確に持ち続けられるか、にかかっているんでしょうね……。
池上:
角波くんも書いてみる?
角波:
……えーっと。旭川ラーメン特集とか?
本田:
北海道あるあるネタ100連発なんてどうでしょう。
池上:
確かに木でできた百人一首の札とか、正直ビビった。

俺もこの手のは、書こうと思えばいくらでも書ける自信がある♪

でも、いくら面白い記事を書いたからといって、それで人は増えるかというと、そうじゃない。
広告なんかで流入する接点を持たないと。

だけど、その肝心の広告自体、カンケーないリンクが貼ってあったら、せっかく来ていた人が扉を叩いても、はいさようなら、ってことになっちゃう。

何事も、ユーザー目線が大事ってこと。

ポイント:
チャネル・媒体を問わず、何事もユーザー目線から。
「どんな目的でそれをやっているか」を意識する

 

ぶっちゃけ、リージェネってどうすればいい?

加藤:
僕の知ってる企業で、ブログよりもダウンロードコンテンツに力を入れているところがあって、月に3本くらい作っちゃうんですよ。
石田:
す、スゴすぎる。
1か月にダウンロードコンテンツ3本って……どうやったら書けるんだ!
加藤:
けどそーいうのって、純粋にリードを新規獲得するリードジェネレーション活動には使えるのか? という疑念が自分の中で強くなってるんですよね……。
池上:
それって面白いポイント突いているって思うよ。

俺的には、リードジェネレーションって細分化できるんだよね。

きっかけになる流入の部分と、最終的にフォームに記入してもらう登録の部分って、別々な活動だってこと。

意外とマーケの現場って、本来、一気通貫してプランニングしないといけないのに、部分部分で最適化しちゃって、本来の最終目的を達成できないケースが多いんだよね。

うちのお客様に提案するときにもよく話すんだけど、たとえばデジタル広告なんかでも、それ単体では人を連れてくることはできるけど、そこから先に「何をさせるか?」はできない。

逆に、ウェブサイトに来てくれた人の個人情報を収集するための仕組みはマーケティングオートメーションなどで作れるけど、仕組みだけ作れば人が来る、というわけじゃない。

加藤:
確かにそこの企業のダウンロードコンテンツは、既存のお客さんは喜んでくれて、そこそこダウンロードされていますね。

でもそれで広告を打っても、新規はまず来ないですね。

逆に、例えば「メールマーケティングで気をつけたい10のポイント」とか、もっとざっくりした一般的なタイトルを付けたコンテンツだと、新規のお客さんは検索で引っかかってきますね。

池上:
みんなどうしても、営業ですぐ刈り取りにつながるような、ホットな見込み客向けのコンテンツばっかり作りたがる傾向があるからなあ。

でも実際は、新規見込み客獲得向けのダウンロードコンテンツと、ナーチャリング向けのダウンロードコンテンツってそれぞれ違う

だから広告もその違いを意識して打たないと、狙った対象が流入する結果にはつながらない。

そういう意味でいうと、さっきのブログのプランニングにも重なるけど、ファネル全体の計画ってすごく大事だと思う。

長坂:
……やっぱプランニングですよ、それに尽きる!!
本田:
あ、長坂さん、最後全部持ってこうとしてる!
ポイント:
売り手の「これがしたい」ではなく、買い手の目線を優先する。

 
 

……………………。

……えーと、結局、何のハナシでしたっけ?
以上、いつものブログよりかなり長くなっちゃいましたが、お楽しみいただけたでしょうか?

とにかく四方八方話題が飛びましたけど、ただただ「ブログは大事」、これなしにはコンテンツマーケティングのプランニングはあり得ないという点は一貫しておりました。

ただし、ただヤミクモにブログを出し続ければよいというものでもなく、目的意識をしっかり持つことが大事ということです!
「ウチにしか出せない情報」を提供していくその先に、しっかりと「ビジネスの成功」という目標を見据えて前進していく、ということですね。

ただ、それだと敷居が高いから、手を変え品を変え、いろいろ工夫して継続してはいるんですけどね(この座談会もそんな企画の1つでした)。

最後に……この記念すべき100周年……じゃなくて(あーもー長坂さん!)、ブログ100回目を契機に、ルシダスで新しいことをやってみたい! と思っておられる方、募集してます。
ぜひ以下のリンクをクリックして、ルシダスの採用情報をご覧ください。(笑)

 

 

以上、現場からルシ君がお届けしましタ!

執筆者に質問しちゃう!

「もうちょっと突っ込んだこと知りたい……。」とお思いのあなた!このブログの執筆者に、直接質問をしちゃいましょう!

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