ルシダス本社のある旭川市がさらに素敵なまちになってほしいなと思っている石田です。
まちづくりや地方の活性化の領域には、こんな施設を作って観光客が増加した! とか、こんな取り組みをして起業数が増えた! などの事例を見かけますが、ビジネスの世界にも、すぐにでも取り入れたくなるような成功事例がたくさんあります。
ですが、事例を参考にするときって、実は注意も必要なんです。
私たちはなぜ事例を見るのか?
そもそもどんなときに成功(失敗)事例を見るのでしょう?
それはもちろん、他社の試行錯誤のイイトコ取りをして、自社で確実に成功したいからですよね。つまり、他社が実行した結果をデータとしてインプットし、自身のアウトプットに生かすために事例を見るわけです。
ところが……
事例の結果だけをマネしてもうまくいかない
成功事例をマネるだけでみんなが成功すれば良いのですが、残念ながらそうはいきません。
なぜなら事例とはあくまで「その時、その場所、そのチーム、その資源」で実現されたものなので、他社における再現性とは別問題だからです。
さらに言えば、世の中に公開されている事例は発信する側が意図して書いていない情報もあれば、数ページの記事や数分の動画では伝えたくても伝えきれないこともあるので、そこから「結果」だけを学ぼうとするのは危険です。
ルシダスの事例の場合は、隠すつもりはなくとも戦略からご支援させていただくことが多いので、かけた時間や使っているノウハウの全てを数ページに収めることはとてもできませんw
ではどうすれば良いのでしょうか?
「結果」を「抽象化」してから「具体化」する
極論、事例とは「うちはこうやって成功した!」という個別の「結果」(=自慢?)に過ぎません。
その成功を得るためには、「結果」から「成功要因」や「プロセス」などの本質を見出すという、「抽象化」の工程が必要です。
そうしなければ、例えばマーケティングオートメーションの導入で「事例ではリード育成ができて商談がたくさん生まれました! と言っていたのに、全然案件が増えないじゃないか!」とか、「工数が半分になりリソース不足が解消されました! と言っていたのに、導入したら余計にリソースがかかってしまったじゃないか!」みたいなことが普通に起こります。
このような場合は、問題をどう解決したか? だけではなく、
・そもそもなぜリード育成ができていなかったのか?
・なぜリソース不足になっていたのか?
まで読み解いてから、自社の環境と共通点を見つけ「具体化」する必要があるわけです。
ルシダスでは多数のクライアントをご支援する中で、個別の具体事例を横断的に見ながら「抽象化」し、自社を含む多くの現場でカスタマイズしながら再び「具体化」しているので、どんどんデータが蓄積されています。
そんなにたくさん見る時間はないけど、うちの会社に合う事例が知りたい! というご要望にも的確にお応えできますのでお気軽にご相談くださいね。
執筆者プロフィール
- 蠍座のA型。動物占いは猿。生まれ育った兵庫県朝来市は「となりのトトロ」に出てきそうな山間の集落で、少年時代は短パンで野山を駆け回り、山に自作の秘密基地を作り…[続きを読む]
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