隣の農家さんから「今年畑にまいて余った黒豆のタネあるけど、いる?」とたずねられ、「いるいる! ちょーだいちょーだい!!」と返事したら、数日後に20キロの袋に半分程余ったタネが玄関先に置かれていたホンダです……。
「余った」のスケールが違いすぎる(タネといっても要は豆なんだけど、一粒一粒薬剤でコーティングされてるので、余ったって煮豆にもできずw)。
バナー広告やイベントのアイキャッチ画像、こういったものを自分たちで作ろうと思ってトライしてみたものの……文字のレイアウトで、どうもプロとは違う素人っぽさがぬぐえない。
こういう場合は往々にして、背景画像とうまく調和していないことが多いんです。
単なる「背景」ではすまされない背景画像
よく雑誌の表紙に見られる、全面に配置した写真をバックに、縦横に記事の見出しを並べたレイアウト。
当然のことながらこうした場合の写真は背景画像という扱いになり、そこに文字が画像の大事なところに重ならないよう、巧みにレイアウトされます。
こうした場合、たとえ背景とはいえ画像も当然大事だったりします。
例えばビジネス誌の表紙で、女優さんの顔写真がバックにドーンと入る場合、いくらレイアウトがギュウギュウでも、その顔にかかるように「部下を思いどおりに動かす『説得力』の磨き方」なんて見出しは入れませんよね?
こういったときは、他の見出しをもっと小さくしたり移動したりして、モデルの顔を大事に残すための工夫を施します。
背景を活かし、文字も生かす。
つまり背景も大事なものとして扱いつつ、両方を重ねた形でレイアウトする時には、背景を生かしつつ、文字も読みやすくするための工夫が色々必要になるということですね。
先ほどの「顔にかけない」はレイアウトについての話になりますが、これはあくまで背景を生かすためのワザ。
一方、見出し(文字)だってちゃんと読まれるよう、背景に埋もれないための工夫は必要で、そういう視点で大きさや書体(フォント)、色などを決めていかなければなりません。
そうした場合のハマりポイントについて、特に色の面から気をつけたいことを次項にまとめてみました。
背景画像のワナ
たとえ雑誌の表紙作りの機会はなくても、写真に入れ込むようなキャプションや、図版内の説明や地図など、画像と文字を重ねてレイアウトする機会は時々あるものです。
そうした場合にハマりやすいのがタイトルにもある「闇夜にカラス 雪にサギ」現象。
百聞は一見に如かず、まずはここでダラダラ解説するより、これをご覧あれ。
つまり、背景画像との色差が全くないと、文字そのものが読めなくなってしまうということですね。
この現象を避ける方法として、大きく分けて以下の3つがあります。
→単純に背景と色の被らない文字色にする(できれば白や黒が望ましいが、難しければこだわらず)。
→さっきの表紙の話と同じで、色が重なり合わないで済むような配置にする
→白や黒の文字色のまま、その周囲に背景画像で使われている色でくくりを入れる(Wordでは画像も文字もテキストボックスに入れれば、重ね合わせるレイアウトができ、文字もくくれます)。
特に色が一様でない写真やイラストなどが背景の場合は、くくり文字にするのがとっても効果的! ぜひお試しあれ!
執筆者プロフィール
- 学校では音楽関係の勉強をしてきたにもかかわらず、写植オペレーター兼版下フィニッシャーとして、約30年前にそのキャリアをスタート。工場にゴロゴロいた、もと活版…[続きを読む]
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