コンテンツのタイトルは、フィギュアスケート演技開始10秒後の4回転ジャンプ、あるいは居合術の抜刀と同じ。
ここですべての印象が決まる、非情なる戦い。
まさに一発真剣勝負です。
というわけで「斬新でカッコよい響きのタイトルを!!」と散々頭をひねって考えてみるんですが、なかなかピンと来るものが思い浮かばず、いたずらに時間だけが過ぎていくなんてこと、よくありませんか?
そんなときはいったん「センス良いタイトル」から、「直球(悪く言えば安直)なタイトル」という方向に舵を切ってみることをお勧めします。
時には「普通」が良かったりする
確かに、平凡で似たような響きのタイトルばかり量産していると、次第にその起爆力が弱まるのは避けがたい傾向です(特にマーケティングメール……)。
一方でマンネリズムは、使い方によってはアリ……だと思います(→なぜ弱気?)。
定番のスタイルは広く一般に認知されているため、受け手に瞬時で展開を察知(期待)させる機能があります(吉本新喜劇のパターン化した笑いと似ているかも)。
例えばMAツールTipsのような、コアな層が読むネタであればあるほど、あまり奇をてらわずに直球の定番スタイルで勝負するほうが、読者の食いつきが良かったりするんです。
さらに、定番のスタイルにちょっと捻りを加えて、意外性を生み出すやり方もあります。
おこがましいかぎりですが、弊社のブログから一例を。
「〜件」で結ぶという、ここ数年よく見られる鉄板スタイルを使っています。
弊社社長のイメージを絡ませてみたことで、タイトルからブログの内容そのものは読み取れなくても、「おっ、何の記事だ?」と意外性と興味を抱かせる演出になって……いませんか?(→いやだからなぜに弱気?)
意外性も大事だけど、具体性も大事よ
さて、ときどき、「一見シヅル感たっぷりだけど、具体的に何を言わんとしているのかイマイチ分からん」タイトルを見かけます。
確かに、守りに入らず、普段使わないようなコトバや表現にも果敢に挑戦する姿勢は前向きだし、大事だと思います。
ただし、そのタイトルの狙いが本当に的を射たものであるかどうか……つまりコンテンツの意図するところを具体的に反映しているかどうかは……ちょっと冷静に距離を置いて吟味してみる必要があるかと思うんです。
例えば「近ごろ自社のコンテンツが増えすぎて困ったよ、整理が必要だよ」というニーズがあったら?(なんと羨ましい悩み……)
その整理術のヒントを紹介するブログとして考案したのが、次の直球なタイトルです。
……まあ問題ないっちゃあないのですが。
正直何が「目からウロコ」で、どこが「スーパー」なのかは、これだけだと具体的に伝わってきません。
というわけで過剰な修飾を取り払い、もう2歩ほどブログの内容に踏み込んでみたのが、次のタイトル。
これなら直球で、
- 「増え過ぎた」という一言で、「コンテンツ増え過ぎてマジ困る……」という悩みを抱える読者(ここではマーケター)のマインドに寄り添う
- 「トラフィックも大幅改善!!」から、「 まー奥様、お聞きになりまして!? 整理しながらトラフィックも改善できちゃうザンスよ!!」というあからさまなメリットをプンプン匂わす
ことができるのです。
……というわけで己の提言に合わせて、このブログのタイトルも直球勝負をかましてみたんですが。
トラフィックなかったらマジウケる、じゃなくてマジ困る……。
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