上から下まで文字がビッシリ、というページに遭遇したらどうしますか?
たいていの場合、よほど関心のあるトピックでないかぎり、即座にブラウザバックしますよね。
簡潔な文章が喜ばれる理由
ところが、文章を書く側には「自分が言いたいことは、相手も読んでくれるに違いない」という心理が働きます。「そら行け〜♪」とどんどん文字数が増えていきます。
でも、人間の集中力には限界があります。なので、許容できる文字数にも限度があると思った方がよいのです。
朝日新聞の『天声人語』など新聞の一面コラムに800文字が多いのも、そんな理由のようです。
確かに800文字は、サクッと読める文章量の1つの基準らしく、ブログなんかもスイスイ読めますね。
制限があると、書き手は、余計なことで大事な文字数を浪費してしまわないよう、言葉の取捨選択を最高レベルにまで高めます。そうすると、おのずと簡潔な仕上がりになるのです。
「1秒で最大4文字」が鉄則の字幕翻訳などは、まさにその最たるチャレンジといえますね。
文字数ダイエットのコツ
ところが、短い文章を書くのは案外骨が折れるものです。
簡潔にしようといじっているうちに、逆に目標の文字数を超過したり、削りすぎて中途半端なメッセージになったり。
まさに、上手くいかないダイエット地獄です。
そんなときのちょっとしたヒント! 自分には甘く、他人の文章には容赦なくナタを振るう(笑)私が実践している「文字数ダイエット」のコツをご紹介します。
(1)アウトライン作成
文章を作る前に「これだけは入れたいこと」を箇条書きします。
このブログの執筆にも、
「1. 簡潔な文章が喜ばれる理由」
「2. どうやって文字数ダイエットする(アウトライン作成、外科手術、部品の入れ替え、一晩置く)」
というアウトラインを作ってみました。
(2)外科手術
アウトラインに沿って書きたいことを全部吐き出したら、文と文、段落と段落の前後関係を整えていきます。
脱線箇所があれば削除したり、順序を入れ替えたりして、全体の流れを明確にしていきます。
内容が重複している箇所も結構あります。
「ここは残したい」と逃げてしまわず、心を鬼にして、全体の文字数をカウントしながらザクザク削っていきます。
(3)部品の入れ替え
こうした外科手術にも限界があるもので(切り過ぎて機能不全に陥るのもマズイので)、残るは涙ぐましい節約術しかありません。
「以前からやりたいと思っていたことを実行する時が来ました!」
→「かねてからの願いを実現するチャンス到来!」
別の表現に変えてみたら、たった8文字ですが、ダイエット成功です!
あとは一晩置いてから校正します。
「書き上げたら即リリース!」は絶対お勧めしません。
ワインやチーズも時間が経つと風味が増すように、文章にも熟成期間が必要です(これホント)。
次の日にもっと良いアイデアが浮かんでくることが多いからです。
我ながらセコい手ばっかりだなあとは思いますが、以上のような涙ぐましい工夫を重ねながら、一歩でも「読んでもらえる」簡潔な文章に近づけましょう!
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