誰かとの会話で「空気を読め」「場を読め」などと言われたことはありませんか?(ちなみにワタシは頻繁に言われます。普段いかに能天気に発言してるかってことですね)
こうした数々の言葉があるのも、相手に寄り添ってコミュニケーションすることの大切さの現れと思われます。
思考を読まない会話の行き先
先日、洋服を探してデパートのある店舗に入ったときのことです。
「いらっしゃいませー、何かお探しですか」と近寄ってくる女性店員さん。
「あの、式典用のフォーマル服を」と答えると、
「そうですか、今日はどうされますー?」
あれ? 初めて来たと思うんだけど「今日は」ってどういうこと? ここ美容室?
やや戸惑いを覚えつつ、せっかくだからと3着ほど試着してみました。
が、どうもピンとこないため「もう少し考えてみます」と声をかけると、
「じゃあ、これから色々見て回られるんですねー、またよろしくお願いしまーす」と、朗らかな口調でお見送りされました。
……何だか全体的に的外れな、若干イヤミな接客だなあと思いながら、その場を去りました。
相手の思考を意識するという配慮
以上のような、相手の思考に沿っていない会話はどこにでもあると思いますが、もちろんわれわれ人間ですから、完璧なコミュニケーション能力は持ち合わせておりません。
でも、時や場所柄、相手や自分の立場を考慮しながら気持ちよく意思疎通することは、ちょっとした工夫で可能になると思うのです。
これはライティングにも言えることです。
ビジュアル的には文字の羅列。読み込みが必要になってきます。
せっかくいいタイトルが付いていたり、良質なコンテンツであっても一方通行。忙しい読者に回れ右! されてしまう可能性大なのです。
文章の中でも交通(思考)整理を
思考の流れに沿うという意味で、見出しは、「こちらへどうぞ」と、読み手の進行をリードする交通標識のような存在です。
まず新聞1面のヘッドラインだけを読んで、興味がある記事を後で熟読することがありますよね? あれと同じです。
タイトルで何となく内容を連想してやって来た読者は、随所にある見出しを読むことで大筋を掴み、興味があれば読んでみようという気持ちになります。
ちなみにこのブログを見てもお分かりですが、弊社では1記事あたり最低2、3箇所は見出しを挟むようにしています。
文字ボリュームが大きい場合は、さらに小見出しを用いることで、文章としての可読性、視認性は強化されます。
見出しを付ける際の工夫ポイント
最後に、見出しをつける際にも、読み手の思考を踏まえていくつか気をつけたいことがあります。
- 内容と確実に連動していること(例:キーワードが含まれている)
- タイトル同様、長いテキストを避け、簡潔な言葉遣いにすること
- プロット(筋立て)を意識して、適切な箇所に挿入すること
人も文章も「ミダシ」なみが大切! です。
……とにかくモノを書くのも売るのも、結局行き着く原点は、相手の立場に立つということかな? と感じたりする今日この頃です。
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