ITエンジニアがゼロからMarketoを使ってみた

ITエンジニアがゼロからMarketoを使ってみた

料理を作る際、レシピがあると上手く作れるのですが、無いと途端に迷料理人になる高久です。失敗したチャーハンを食べるのはかなりしんどかった……。

さて、社内IT担当として在籍している私にもブログを書くチャンスがやって参りました。しかも「マーケティング」ブログです。コンサルタントから見れば、私もマーケティングの知識はほぼゼロのド素人でした。それでも等しく執筆の出番がやってくるのがルシダス流なんです!
というわけで、今回はITエンジニアがゼロから「Marketo」を使ってみた感想を書いていきたいと思います。

ITエンジニアから見たMarketo

MA(マーケティング・オートメーション)として何でもできるMarketoはITエンジニア的にとてもそそるプラットフォームです。エンジニア的思考なら、コードをガリガリ書いてシステムを構築してあれやこれやする——という想像をしがちですが、実際のMarketo運用ではこれがほぼありません。いわゆるノーコードに近いので、プログラミングの知識がない方でも様々なことができます。
データベース・リスト抽出・メール配信・ウェビナー・LP作成など何でもできる多機能ぶりに、使いこなせればどこまでも柔軟に対応できる懐の深さが本当にすごいと思いました。

反面、超多機能ゆえに学習コストはかなり高めです。コンサルティングや資格があるのも納得するほどの難易度です。しかし、ITエンジニアとしての経験やプログラミングの知識があるとちょっとわかりやすいかもしれません。理由については後述します。

ゼロからMarketoを触ってみた感想

バックオフィス(IT担当)でもMarketoのOverview TrainingCore Concepts Trainingを受講するのがルシダス流。計3日間、21時間以上のトレーニングを受けてMarketoに関しての基礎を覚えました。ですが、座学とハンズオンで触った程度ではとても全ての機能は理解しきれないというのが正直な感想でした。超多機能なプラットフォームを数日の研修で使いこなすのはさすがのITエンジニアでも少し大変でした。日常的に触るようにすれば徐々に理解が深まっていくのではないでしょうか。何より難しいものを使いこなしていく快感はエンジニアならわかりますよね?

このトレーニングを通して感じたことが2つあります。

  • まずプログラミングの知識が有効であること。少しでもプログラミングをかじったことがある方ならご存じの「IF,AND,OR」など、基本的な概念は応用できます。リストの抽出はまさにこれで、条件を設定するのはプログラミングのそれと同じイメージでできます。
  • もうひとつはITリテラシーの高さ。具体的には難しい専門用語にも耐えられるスキルだと思います。エンゲージメントプログラム,スマートキャンペーン,ランディングページなどMarketoは専門用語が非常に多いです。ITエンジニアはこのような用語を理解するのを苦としません。そういうものを覚え、使いこなすのが仕事だからです。

まとめ

このようにシステムの概念はITエンジニアの経験が活きてしっかり理解できました。ですが、システムの使い方がわかれば仕事にできるわけではありません。施策をどのように運用したいのか、という「マーケティングの目標」をしっかり立てることができなければMAの良さを最大限に活かすことは難しいと痛感しました。
もしマーケティングの知見とITエンジニアとしての経験を合わせることができれば、よりMarketoを使いこなすことができるでしょう。特に導入時の初期設定や他のツールとのAPI連携など、IT部門が関われることが多々あります。それに備えてITエンジニアもMarketoに触れておくとマーケティング部門との話も早くなります。その結果、自社のマーケティングが加速するのではないでしょうか。

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