話を聞かない部下をまとめるには?

話を聞かない部下をまとめるには?

昔は話を聞かない部下の筆頭だったコンサルタントの小暮です。
そんな私も、前職では上司として部下を持つことになり、話を聞いてもらえない状況に陥り苦労しました。

今回は、「話を聞かない部下」「話を聞いてもらえない上司」の両方の気持ちを知る私から、業種関係なく使えるノウハウをご紹介します。

「しっかり指示を出したはずなのに、期限を守ってくれない!」「何回も言わないと全然動いてくれない!」
マネージャーの方であれば、誰もがこのように思う瞬間があるのではないでしょうか?

「話を聞かない理由に合わせた対応」が重要

話を聞かない理由は人それぞれあります。そのため、マーケティングと同様に相手に合わせたコミュニケーションを取ることが重要となります。
以下3つのどの理由に当てはまるのか確認した上で、適切に対応していきましょう。

理由1.話は聞いているが、内容は理解していない

内容を理解せずに、とりあえず「はい、わかりました!」と返事してしまい、指示内容を守れないパターンですね。まだ経験年数の浅い若手社員に多いと思いますので、その場合は「部下の理解度」を把握するところから始めましょう。

実体験では、「どのように進めるつもりか説明してもらえるかな?」と聞くと有効的でした。実際に部下だった私はこの質問に答えることで、具体的にどこが理解できていないのか明確になりました。上司としても、その場で指導できるだけでなく、今後指示を出す際にその部下に合わせた指示を出せるようになります。

また、若手社員は聞き直すことをためらいがちです。そのため、相談しやすい環境・雰囲気を作り、部下から自発的に聞ける仕組みができると、負担も更に抑えられます。

理由2.話は聞いていて内容も理解しているが、できない

内容は理解しているが他の業務に忙殺され、物理的に指示内容を遂行できていない場合もあります。「仕事のできる優秀な中堅社員」に多いかもしれません。

この場合は、部下のスケジュール・タスクなど業務管理体制を見直すと改善できると思います。できる部下にはついつい頼ってしまいがちですが、頼りたい気持ちをグッと抑えて、まずは部下の状況を確認してから依頼しましょう。

例えば、SFDCなどのSFAシステムを導入している場合は、個別の業務状況を把握するためのレポートを作成して、定量的に可視化できる環境を作ると状況確認もスムーズに行えます。
上記のようなシステムを導入していない場合でも、共有のカレンダーを使用するだけでも、簡単に予定を確認できるようになりますよ。

理由3.本当に話を聞いていない

いちばん根が深く厄介な理由です。おそらく、「社歴が長い・年上の部下」がこういった行動をとる傾向にあります。
この場合は1対1で腹を割って話し合い、まずは真意を聞き出すことが求められ、長期的に向き合っていくことが必要です。
場合によっては配置転換や人事異動も視野に入れる必要もあるため、あなたの上司や人事部に相談するなど、早めに対応するようにしましょう。

ルシダスの取り組み

特にテレワークの普及が進み、物理的に離れた環境では気軽な会話や相談がしにくくなっていますよね。
そこでルシダスでは、以下2つの取り組みを実施して、気軽に相談できる仕組みを作っています。

  • Slackで相談用のチャンネルを設置
    ポイント:上司からも質問を投稿することで、何気ないことを誰でも気軽に聞ける雰囲気を作ることを心がけています。
  • 定期的な1on1の実施
    ポイント:ここではより部下の個別の業務内容を詳細に確認・相談する時間としています。「部下が主役」となって話すように心がけることで、部下の理解度をより深く知ることができます。

これらは、理由1〜3に関係なく、全てに対して有効な取り組みです。

いかがでしょうか?
今すぐ実施できる簡単な内容ですが、なかなか実施できないことも多いと思います。
実は、SFAとMarketoのシステム連携のお話が出る時、お客様が抱えている課題がシステム的なものではなく社内環境の不一致など、より根本的な課題になっている場合があります。
そのような社内環境や業務改善を伴う施策提案に関しても、ぜひお気軽にご相談ください。

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