転職する前に！自身のバリューを高める技

1. まずはコツコツ、データ分析の力を蓄える

マーケティングは、いわば「非対面の営業活動」。相手の小さな行動情報からインサイト（本音）を読み取る、データ分析の力が重要です。

例えばメールの開封率を改善したい場合は……

BtoBだから、会社の営業時間内を狙ってメールを送っていたけれど、あまり開封率が良くないな……。もしかすると通勤電車内なら読んでくれるかもしれないから、朝7時に発信してみよう！

という仮説を立て、最も開封率が上がる時間を検証していきます。

このように、オンライン上の行動情報と、相手の生活リズムや企業情報などを組み合わせて分析できれば、マーケティング活動の正確性を向上させられるわけです。ある意味「想像力」と言えるかもしれませんね。
どんなに素晴らしい施策があったとしても、本音を読み違えては元も子もありません。高い分析能力はマーケターの絶対条件とも言えるでしょう。

2. 失敗を恐れず、PDCAを回す！

もちろん多大な損失を被るような失敗は許されませんが、「やってみないとわからない」部分はどんな仕事にもあります。マーケティング活動でよくある例としては、メールへの反応が良くないときに、表現やアイキャッチ画像をガラリと変えてテストを重ね、最も効果が高い「勝ちパターン」を見つける、といったこと。
これこそ「やってみないとわからない」の典型です。トライ＆エラーを繰り返し、自社に適した施策や方向性を定めていきましょう。この経験を積んでいくことで、マーケティングの「勘所（かんどころ）」が身についてくるはずです。

3. プロジェクトマネジメントの実績を積む

自信がついてきたら、プロジェクト全体の管理に挑戦しましょう。データ分析能力や正しい勘所を持ったマーケターがマネジメントをすることで、プロジェクトの成功率も高まりますし、何より「多様な人員を取りまとめて1つのプロジェクトを成功に導いた」という実績は大きな影響力を持ちますよ！

私はいち編集部員だったときから、コツコツと情報を収集して地域の人とのつながりを作っていました。巻頭特集を組むときになって、集めた情報が本当の意味で活用できたのです。
一例をご紹介すると、「この地域は地域活性化に力を入れている」という情報を持っていたので、特集を地域づくりの切り口にする、という施策を提案しました。すると地域の方々の協力を得やすい上に地元の満足度（顧客満足度）も高く、異なる視点を入れることで読者を飽きさせない冊子が完成。そこから、広告収入の増加という実績につながった、という流れです。