効率化の鍵!LP・メールのスニペット活用術

効率化の鍵!LP・メールのスニペット活用術

業務の無駄を省いて自分の時間を増やすためにタスク管理ツールをいかに効率的に使うかの設定に凝っている五十嵐です。

そんな業務の効率化で一役買うのが、Adobe Marketo Engage(以下、Marketo) の設定などに費やす時間を節約するちょっとした技です。

例えばランディングページ(以下、LP)やメールで、ロゴやフッターの会社情報といった共通パーツは繰り返し使われることが多いですよね。でも、変更があった場合は全てのアセットの修正、確認、再承認が必要になりかなりの時間と労力がかかります。そんなときMarketoの「スニペット」を活用すれば更新がラクになります!

今回はスニペットの使い方と注意点を解説します。

Marketoスニペットとは

スニペットはLPやメールの共通パーツとして使用でき、複数のアセットを一括して更新できる機能です。

スニペット1つの更新でOK!
スニペット1つの更新でOK!

MarketoでLPやメールの修正を反映させるには、都度そのアセットの再承認が必要。ですがスニペットを利用している場合は、なんとスニペットだけ承認をしてあげれば、そのスニペットに紐づいている各アセットに下書きを付けずに(※)一括更新できるんです。これで面倒だった更新作業が圧倒的にラクに!

LP・メールでスニペットを使うには

アセットやテンプレートの種類によって手順が異なるので、簡単にご紹介します。

1. LPアセット

①ガイド付きLPテンプレートの場合

テンプレート側にスニペットの要素をあらかじめ追加しておく必要があります。表示できる位置は要素を追加した場所固定です。

<div class="mktoSnippet" id="(任意のID)" mktoName="(任意の名称)"></div>

②フリーフォームLPテンプレートの場合

テンプレートに要素を追加する必要はありません。
アセットの編集画面の「要素の挿入」から、「スニペット」をドラッグ&ドロップして使用できます。

2. メールアセット

①テキスト要素をスニペットに置換

メールアセットでは、リッチテキスト要素をそのままスニペットエリアとして使用できます。歯車アイコンから「スニペットに置換」を選択すると、リッチテキスト要素全体がスニペットの表示エリアになるので、承認済みスニペットの中から表示させたいスニペットを選択します。

どちらの歯車アイコンからでもOK
テキスト要素にカーソルを合わせると右上に歯車アイコンが表示されます(画像内赤枠部分)。
スニペットに置換の画面
スニペットのプルダウンメニューから表示させたいスニペットを選択。

②メールテンプレートに追加

スニペットの要素をメールテンプレートに入れられます。

<div class="mktoSnippet" id="(任意のID)" mktoName="(任意の名称)" mktoDefaultSnippetId="(デフォルトで表示させたい承認済みスニペットのID)"></div>

メールテンプレートではmktoDefaultSnippetIdの属性が使えるので、ここにスニペットのIDを指定することで、任意のスニペットをデフォルトで表示できます。

スニペット式ヘッダーのモジュール
モジュール要素と組み合わせ、任意の場所にスニペットを挿入できるスニペットモジュールを作成した例。

注意点1:プレビュー表示は完全じゃない

スニペットアセットのプレビューで表示できるのはスニペットの中身だけ。スニペットを承認してLPやメールのアセットに埋め込み、アセット側のプレビュー表示で確認しましょう。

注意点2:リッチテキストエディターの自動整形に注意

スニペットのリッチテキストエディターは、自動整形機能に癖があります。最新のHTMLのルールでコーディングを行っている場合、エディター上では問題のなかったコードがスニペットに入れた瞬間、大きく崩れてしまうことも……。(主にLPで発生)

崩れてしまう内容の例:

  • <a>タグの中にブロック要素を入れられず、リンクが外れてしまう。
  • <style>~</style>タグや、ウィジェットの埋め込みタグが削除されてしまう など

対策

HTML5以前の、HTML4.01やXHTML1.0で表示可能なコーディングを心がけるようにしましょう。
自動整形はHTMLソースエディターの「適用」を押下した時に行われるので、適用後にもう一度HTMLソースエディターを開いて、要素が消えてしまっていないか確認すると安全です。

注意点3:メールアセットのテキストバージョンに反映されない?

スニペットをメールで使用する場合、テキストバージョンを作成できます。ただ、メールアセットに動的コンテンツが適用されておらず「HTMLからの自動コピー」のチェックも外れている場合スニペット側のテキストバージョンの変更内容がアセット側のテキストバージョンに反映されなくなってしまいます。

対策

一番の対策は、パーソナライズ機能を使用していないメールの場合でも、動的コンテンツを適用させておくことです。するとスニペットのテキスト要素もスニペット側での編集のみを反映できるようになります。

「動的に設定」の項目の場所
歯車アイコンから「動的に設定」を選択することで、動的コンテンツを適用。

どうしても動的コンテンツが使用できない場合は、マイトークンを活用する方法があります。
スニペットの再承認が反映されないテキストメール側にマイトークンを記述しておき、テキストメールのスニペット部分の内容はマイトークンの編集で管理する形です。これでスニペット&マイトークンの更新で全てのテキストメールの内容を一括更新できるようになります。ただし、マイトークンの中身を更新し忘れないよう注意です!)

スニペットのテキスト側にマイトークンのタグを追加

Marketoを長く使っていると、必然的にアセットの数は増えていきます。何百何千ものアセットを修正する羽目に陥らないように、スニペットを上手に活用していきましょう!

一方で、便利だからといって何でもかんでもスニペット化してしまっても管理が煩雑になってしまうので、使い所を見極めましょう
ちょっとこれは自分の技量では手に負えないかも……? というときはぜひルシダスにご相談ください!

執筆者プロフィール

五十嵐槙子
五十嵐槙子
新潟市出身。新潟の大学で美術を学び、卒業後は新潟の企業に就職していましたが、クリエイティブな仕事への憧憬を捨てられずに退職。デザインとWEB制作を勉強しつつ…[続きを読む]

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