身につけておくべきITスキルと知識

身につけておくべきITスキルと知識

いきなりですが、「100回6面サイコロを振って、それぞれの目が何回出たかをカウントする」プログラムを書けますか?

import random

def roll_dice(num_rolls):
    # 各目のカウンターを初期化
    counts = [0] * 6

    # 指定された回数だけサイコロを振る
    for _ in range(num_rolls):
        roll = random.randint(1, 6)
        counts[roll - 1] += 1

    return counts

# サイコロを振る回数を指定
num_rolls = 100

# サイコロを振ってカウント
results = roll_dice(num_rolls)

# 結果を表示
print(f"サイコロを{num_rolls}回振った結果:")
for i in range(6):
    print(f"{i + 1}の目: {results[i]}回")

ルシダスのマーケティングブログとはあんまり関係がなさそうに見えますが、実は2024年現在の学生は、皆さん学習している内容なのです!

高校生の必修科目「情報I」

日本の義務教育では2020年度から小学校で、翌年度から中学校でのプログラミング学習が必修となりました。2022年度からは「情報I」として、高校でもプログラミング教育が必修化されました。

「情報I」では、情報社会の問題解決、コミュニケーションと情報デザイン、コンピュータとプログラミング、情報通信ネットワークとデータの活用などの内容を学習します。冒頭でご紹介したサイコロの確率計算も、高校生までの学習過程で習う内容になっています。

これらは、情報化社会への対応や21世紀人材のスキル育成のための基礎づくりとして、問題解決能力や論理的思考力を身につける一環で必修化が行われたというのが背景です。

余談ですが、私が学生の頃はせいぜいパソコンの仕組みや、インターネットの正しい扱い方などの初歩的なことがメインだったので、隔世の感がありますね(笑)。今の学生が授業の一環でプログラミングや統計の基礎など、ITの知識を学んでいるのは驚きです!

ITの知識はマーケティングにも役立つ

マーケティングの話に戻りますと、高校生が学んでいるITの知識は、実はマーケティングの分野でも大活躍なのです。

とくにデータ分析の領域では、プログラミングや統計学の知識が欠かせません。顧客データを分析し、効果的なマーケティング施策を打ち出すためには、データの背後にある法則を読み解く力が不可欠です。

私の前職はIT機器の小売販売・買取業だったのですが、購入履歴やウェブサイトの行動データ、さらには市場の最新情報などを組み合わせ、在庫を適切に管理することで店舗の売上増につなげていました。
例えばiPhoneの新型が出る直前から直後には、古い端末の買い取り相談が多く寄せられるので、そのタイミングを狙った買い取りのマーケティング施策を実施すれば、旧端末在庫の確保につなげられるわけです。

マーケティング担当者もITの知識を身につけよう

これからのマーケティングは、現代の高度に発展したIT技術と連携して進めることが求められています。そのためには、基礎となるITの知識が必要です。

基礎と言っても、パソコンの仕組みやインターネット・プログラミング・ITリテラシーなどいろいろあります。まずは今の自分のIT知識の確認として、情報Iで取り扱われる範囲をネットや書籍で確認してみませんか?
えっ、こんなことまで今は習っているの!? と驚かれるかと思います。そこから、今の自分に足りないITスキルの基礎がわかるはずです。

さらに余裕があれば、「ITパスポート」や「基本情報技術者」などのIT資格にもチャレンジしてみると、分のITスキルを資格という形で表せるようになります。(ちなみにこれらの資格試験の出題範囲には、経営戦略やマーケティングの内容も問われます!)

基礎を固めることで、ITの分野からマーケティング施策を強力に推し進められるようになりますよ。

とはいえ、日々の業務に追われていると、なかなか学ぶ時間が取れないのが実情。そんなときは、ITとマーケティングの専門家に相談するのがオススメです!

ITの知識を持ち、マーケティングを理解する。そんなマーケティング担当者が、これからの時代を勝ち抜いてくのではないでしょうか。

執筆者プロフィール

今井洋二
今井洋二
福島県飯舘村生まれ。当初は地元の会社にて勤務をしていましたが、震災により上京。上京後は小売業の店舗管理やCADオペレータ、ユニークな所だと競技銃の設計などを手掛けて…[続きを読む]

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