時差ボケで真夜中も元気なマーケティングロックスターの池上です!
今年もサンフランシスコで開催されているMarketo社主催のイベント『Marketing Nation Summit 2018』に来ております!
6,000人を超えるマーケターがMoscone Center Westに集結する姿はまさに圧巻。
世界最大のマーケティングカンファレンスにふさわしい熱気です!
そんなイベントも通算5回目の参加ともなると、少しずつ変化していることを体感できるのですが、今年はどんなトレンドがみられるのか? その様子をレポートいたします。
製品としての今後の方向性と、参加しているユーザー企業のフォーカスがどこに向いているのか? が知りたいところですね。
今度はどんな新機能が?
UXの大幅なアップグレードが発表されました。
5月末よりオープンβ版が公開されるそうですが、こちらは単なる見た目の更新だけではなく、ダッシュボードのカスタマイズなど、さらなるユーザビリティー向上に大きく貢献する内容になっているようです。
現場レベルでうれしいこととしては、画面切り替えスピードの向上、システム全体でのグローバル検索によるアセットの一括検索、フィルターやトリガーのセットを事前に保存してあとで呼び出し、アセットの承認も一括で行えるなど、色々あります。
さらに、パイプラインや収益分析のために追加された新機能として、『Marketo Performance Insights』が今日すでにリリースされています。(収益サイクルモデルが機能してない場合は早めに直した方がいいですね!)
製品全体としての傾向
一方で、製品全体としては、具体的な新機能よりも、エンタープライズ向けの取り組みがかなり目立っているように思います。
Google Cloudからの提供によるスピードアップやSAP CRMとの連携強化など、より大規模エンタープライズでの導入において懸念点となる部分が強化されています。
特に、基調講演でも発表されたBIZIBLEの買収から期待できるのは、今後よりしっかりとした分析が可能になり、エンタープライズにとって不可欠なレポートが作りやすくなるという点です。
その分心なしか、既存ユーザーとしてはそこまでうれしい製品アップデートなどの情報はなかったように思います。
では、Marketoが中小・中堅企業のニーズを置き去りにしているのか? というと、そうでもありません。
むしろここに来てより成熟した対応がなされている印象を受けています。
今後はMarketoの個別機能の強化よりも、API強化やサードパーティーソリューションをより容易に導入できる仕組みなど、インテグレーションのニーズにかなりしっかり応えていく動向がうかがえます。
参加ユーザーの興味関心は?
各セッションの人気度を見ると、一昨年前から続く傾向として、「コンテンツ」にまつわる公演が特に満席となっています。
依然としてコンテンツ作り、マーケティング戦略、日々の継続的な運用という、具体的なオペレーションへの興味関心が非常に高いようです。
コンテンツの次に話題としてよく耳にしているのは、データ連携やサードパーティーツールの連携などです。
コンテンツ戦略がある程度軌道に乗った次のステップとして、(特にABMにおける)外部データソースによるデータ補完のほか、イベントやアンケートなどのツールとの連携による一気通貫した活動データ獲得などに注力することになりますが……それらにリソースを割くほどの余裕ができていることの現れではないかと思います。
さて、イベントも残り2日。
最新動向をキャッチしつつ、他のマーケターとも活発に情報交換しながら、さらなるMarketo探求に勤しんでまいります!
そうそう、今年のMarketing Nation Summit Partyのゲストはなんと! Flo Rida! なんですが、「これを楽しみにしてる人っているのかなぁ?」っていうのがフロアで持ちきりの話題です。(苦笑)
執筆者プロフィール
- 株式会社ルシダスの代表にしてマーケティングロックスターを自認しており、経営とマーケターの二足のわらじでお客様の課題解決に邁進する…[続きを読む]
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